文藝春秋三月特別号の見どころ
2025年2月10日、株式会社文藝春秋から発売された『文藝春秋』三月特別号。この号では、特に話題となる2つの作品、すなわち第172回芥川賞を受賞した安堂ホセの「DTOPIA」と鈴木結生の「ゲーテはすべてを言った」が全文掲載されています。
ダブル受賞の作品
「DTOPIA(デートピア)」
安堂ホセの作品「DTOPIA」は、恋愛ゲームを勝ち抜く謎の男「Mr.東京」の冒険譚。インタビューでは自身の作品選びや、なぜ恋愛リアリティショーを舞台にしたのかについて深く掘り下げており、読者はその背景に迫ることができます。
「ゲーテはすべてを言った」
一方、鈴木結生の「ゲーテはすべてを言った」は、学者一家が名言をめぐって謎解きを行うミステリー作品。インタビューでは、鈴木さんが大江健三郎と同じ年齢で受賞した際の心境を語っており、若き作家の挑戦や葛藤が感じられます。
選考委員の声
この号には、選考委員として名を連ねる松浦寿輝や島田雅彦、小川洋子などの選評も掲載されています。それぞれの委員がどのように作品を評価したのか、興味深い視点が多数みられます。
新連載も充実
さらに注目すべきは、新連載「No time for doubt 大谷翔平と2016年のファイターズ」です。ノンフィクション作家の鈴木忠平が描くこのシリーズでは、大谷翔平が日本ハムファイターズで過ごした年に着目し、未来を見据えてどのように努力していたのかを明らかにします。世界的なスターである大谷選手の成長を描いた物語は多くのファンにとって必見です。
その他の特集記事
『文藝春秋』三月特別号では、他にも多彩な特集が揃っています。中川一徳による「日枝久フジサンケイグループ代表への引退勧告」や、齋藤琢の「大腿骨骨折転ばぬ先の傾向と対策」など、幅広い視点からの内容が掲載されています。
また、「日本の顔」インタビューや短期集中連載、さまざまなトピックを扱ったコラムも収められており、読者は多様な視点から日本や世界を考察することができるでしょう。特に、増田明美との対談や、秋篠宮に関する座談会は注目の内容です。
編集長のコメント
編集長の鈴木康介氏は、対照的な背景を持つ2人の受賞者を称え、2作品の違いに触れながら、それぞれの世界を多くの読者に楽しんでほしいというメッセージを寄せています。
まとめ
『文藝春秋』三月特別号は、豊富な内容と特集が詰まった一冊です。話題にのぼる作品や、著名人のインタビューを通じて、文学や社会に対する新たな視点や考察を得ることができるでしょう。ぜひ手に取って、その魅力を味わってみることをお勧めします。
刊行情報:
- - 雑誌名:『文藝春秋』三月特別号
- - 発売日:2025年2月10日
- - 定価:1,750円(税込)
公式サイト で詳細をチェックしてみてください。