大田区の町工場の挑戦
2026-05-29 17:36:20

大田区の町工場が生んだプロジェクションマッピングの新たな挑戦

大田区の町工場が生み出した新たな挑戦



東京都大田区に拠点を持つムソー工業株式会社が、2026年に開催予定の世界最大級のプロジェクションマッピング大会「TOKYO LIGHTS 2026」の公式プライズプレートを製作しました。このプロジェクトは、8つの町工場が協力し合ったことで実現した「分散型ものづくり」の成功例としても注目されています。今回は、その背景や製作の詳細をご紹介します。

プロジェクトの概要



このプロジェクトは、東京都とプロジェクションマッピング国際アワードTOKYO実行委員会により支援され、2026年5月23日から31日までの期間に開催されます。65の国と地域から集まった412作品の中から選ばれた受賞チームに贈られるのは、GRAND PRIZE、SECOND PRIZE、THIRD PRIZE、TOKYO TOKYO PRIZE、AUDIENCE PRIZEの5種類のプレートです。これらは、大田区の町工場の技術が詰まった特注品です。

受賞作品への贈呈



2026年5月30日には表彰式が東京都庁で行われ、受賞者たちは町工場が生み出した美しいプレートを手にすることになります。このプレートは、さまざまな技術が結集しており、見た目の美しさと機能性の両方を兼ね備えています。

プレートの特徴とデザイン



製作されたプレートは、金属と江戸切子の融合による美しさが光ります。GRAND PRIZE用のプレートでは、ステンレス(SUS304)を使用し、中央に江戸切子があしらわれています。プレートの周囲には桜の花びらを模したデザインが施され、光を受けてさまざまな色彩が浮かび上がります。プレートのサイズは、グランプリプレートが270mm、他のプレートは200mmです。

デザインと制作過程



このプレートのアートディレクションを担当したのは、一般財団法人プロジェクションマッピング協会の代表理事、石多未知行氏です。石多氏は、江戸切子の色とカットパターンを選定し、金属本体とのバランス調整を行いました。彼の手によって、伝統工芸と最先端技術が融合した作品が誕生しました。

製作の舞台裏



ムソー工業がプロジェクト全体の統括役を果たし、大田区の精鋭8社がそれぞれの専門技術を駆使して製作を進めました。大田区には、数十年にわたり磨かれた技術を持つ町工場が密集しており、地理的に近接しているため、短期間での協力が可能でした。

各社の役割



  • - ムソー工業株式会社: オーケストレーションと3次元切削加工
  • - 株式会社酒井ステンレス: 鏡面研磨
  • - 有限会社樋口工業所: ブラスト加工
  • - エルテック株式会社: レーザーマーキング
  • - 城南工業株式会社: レーザーカット
  • - 株式会社サンライズ: アルマイト
  • - 白鳥パッキング製造株式会社: パッキン
  • - メイホー株式会社: マスキングシート

チャレンジと学び



製作過程では、表面のブラスト加工において問題が発生しました。一度失敗したプレートの再加工は容易ではないため、この課題を克服するために新たな協力先を見つけ、職人たちが知恵を出し合いました。その結果、求める品質を実現することができました。

ムソー工業の代表取締役である尾針徹治氏は、「製造業は計画通りには進まないことがあるが、近距離ネットワークの存在と問題解決の姿勢が重要だと再認識しました」と語ります。

新しい製造の形



ムソー工業が提唱する「分散型ものづくり」は、1社で全ての工程を抱え込むのではなく、各企業が持つ特化した技術を組み合わせて最適な製品を生み出すアプローチです。これにより、大田区の町工場は、短期間で高度な製品を提供することが可能となります。

結びにかえて



このプロジェクトは、地域の町工場が持つ可能性を再認識させるものであり、今後のものづくりの新たな形を示すものです。TOKYO LIGHTS 2026の舞台で、これらのプレートがどのように輝くか、非常に楽しみです。


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会社情報

会社名
ムソー工業株式会社
住所
大田区京浜島2-13-9
電話番号
03-3790-0666

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