国際カミングアウトデーに寄せて
毎年10月11日は国際カミングアウトデー。この日を記念して、TinderはLGBTQ+インフルエンサーのKanさんの素敵なラブストーリーを「Swipe Story」として公開しました。Tinderでは、実際にアプリを通じて運命的な出会いを果たしたカップルの物語を中心に、その素晴らしさを発信しています。
これまで主流ではなかったLGBTQ+カップルのストーリーは、10月11日の国際カミングアウトデーをきっかけに、特に注目されています。KanさんはNetflixの「クィア・アイ in Japan!」に出演し、ジェンダーやセクシュアリティについてのメッセージを広めています。彼はTinderを通して出会ったパートナーのTomさんと結婚し、今ではイギリスで共に生活しています。
TinderのLGBTQ+ユーザー
Tinderは、LGBTQ+コミュニティにとって特別な意味を持つプラットフォームです。そのユーザー数は累計約70億件を超え、特にZ世代では全マッチの約3割がLGBTQ+のユーザー同士のものとなっています。調査によると、LGBTQ+当事者の77%が恋愛の相手を探すためにマッチングアプリを使った経験があり、78%がアプリを通じて恋愛関係を築いたことがあると言われています。これは、Tinderが多くの人にとって「安心してカミングアウトできる場所」として機能している証拠です。
LGBTQ+コミュニティの中では、リアルな環境よりもオンライン上でのカミングアウトに安心感を抱くことが多いようです。調査によると、60%の人々がアプリの方がカミングアウトしやすいと感じています。Tinderは、カミングアウトが頻繁に行われるプラットフォームとしても知られています。
Kanさんの出会いのストーリー
KanさんがTinderを使い始めたのは、日本でアプリがローンチされて間もない頃です。「セクシュアリティにかかわらず使えるのはTinderが先駆けだった」と彼は話します。イギリスに留学していた際、友人がいない不安を抱えていた彼は、Tinderを活用して多くの人と出会いました。それは単なる恋愛だけでなく、友達作りにもつながっていました。
彼が現在のパートナーであるTomさんと出会ったのは、2016年秋のこと。それから9年の月日が流れます。最初にTomさんのプロフィールを見た時、Kanさんはその優しさや誠実さを感じたと言います。初デートではLGBTQ+の社交場であるソーホーのバーで会い、優しさが伝わったと振り返ります。
遠距離恋愛の道
留学を終え、日本に帰るときには、二人は「ゴールを決めないと遠距離恋愛は続かない」という話をしました。3年の間に一緒に住む計画を立て、その間の交流を深めるために毎月のテレビ電話やメッセージを続けました。こうした過程が、より絆を深めるきっかけになりました。
2021年、ついにイギリスでの結婚への道が開けました。法的な問題から結婚が結びつける重要な要素であり、自宅で一緒に暮らすことができる希望を与えてくれたのです。
カミングアウトの重要性
国際カミングアウトデーにちなみ、Kanさんは自らのカミングアウトの経験を振り返ります。彼は高校2年生の時、初めて友人にカミングアウトをしましたが、そのときの自分自身の不安や葛藤を正直に語ります。カミングアウトには、常に主体性が必要だと考えているKanさんは、誰かが決めつけるものではないと強調します。
最後に
Kanさんの物語は、TinderなどのマッチングアプリがLGBTQ+コミュニティにどれほど重要な役割を果たしているかを示しています。出会いやカミングアウトの場が提供されることで、多くの人々が自分自身を受け入れ、他者との関係を築くことが可能となります。彼のストーリーは、多くの人々に勇気を与えることでしょう。