常石グループ2024年度の成果とビジョン
常石グループは、2024年度において連結売上高3,656億円を達成し、前年同期比で16%の増収を記録しました。経常利益も458億円に達し、こちらは88%の増加と、非常に好調な業績を上げています。これらは全て、長年にわたる安定した事業基盤と、戦略的な成長施策によるものです。
セグメント別の業績
各セグメントの業績は以下の通りです。
海運事業
海運事業は592億円の売上で、前年同期比で10%の減少となりました。これは市場が底堅く推移したものの、新造船の転売量が減少した影響です。しかし、下半期には中国経済の減速や欧州の脱炭素化が影響しつつも、安定した顧客基盤をもって市場に対応しました。
造船事業
造船事業は造船市況の好調を受け、前年同期比で16%の増収、売上高2,748億円を実現しました。新造船の受注も堅調に進み、特に環境に配慮したメタノール燃料船が注目されています。新燃料船の「ウルトラマックス」シリーズも、業界に新たな価値を提供しています。
環境事業
環境事業は、マレーシアでの非鉄金属事業が好調に推移し、売上高は285億円に増加。サステナブルな社会の実現に向けて、リサイクルや再生可能エネルギー関連のビジネスが活発化しています。
商社・エネルギー事業
商社・エネルギー事業は、グループ内の合併により強化され、売上の増加を実現しました。新たな営業推進部門を設立し、再生可能エネルギー分野での新規事業創出にも注力しています。
ライフ&リゾート事業
ライフ&リゾート事業も、ガンツウ事業やテーマパークでの集客増加により、増収となりました。特に、音楽アーティストや人気アニメとのコラボ企画は新たな顧客層を開拓しています。
今後の成長戦略
常石グループは2025年度以降、「徹底的にひと重視」を新たなミッションに掲げ、人材育成に注力する方針です。また、すべての事業セグメントで持続可能な成長を目指すため、環境負荷低減や社会貢献活動にも力を入れていきます。これにより、企業理念である「社員の幸せのために事業の安定と発展を追求する」を真摯に実行します。
ステークホルダーへの貢献
常石グループは、地域社会との共生と持続可能な社会の実現に向けた貢献を強化し、ステークホルダーとの対話を大切にしていきます。これにより、さらなるブランドの強化も目指しています。かつてないほど変化の激しい社会環境の中で、安定した事業基盤を持つことが、今後の成長への鍵と言えます。引き続き、常石グループの展望に注目が集まります。
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