胃がんに関する新たな知識を提供する冊子の改訂
認定NPO法人キャンサーネットジャパン(CNJ)が、患者およびその家族を対象とした冊子『もっと知ってほしい 胃がんのこと』を改訂しました。この冊子は、静岡県立静岡がんセンター 総合外科 副院長の寺島雅典先生の監修のもと作成され、胃がんに関する科学的で正確な情報を提供することを目指しています。
胃がん治療の現状と重要性
かつて日本において胃がんは最も多く見られる癌でしたが、近年ではがん検診の普及により早期に発見されるケースが増えています。特に早期胃がんの5年生存率は90%以上であり、治療の可能性も高いとされます。この背景には、最新の手術技術や薬物療法の進歩があります。
特に、腹腔鏡手術やロボット支援手術の普及により、患者にかかる身体的な負担が軽減されています。また、切除が難しい場合でも、分子標的薬や免疫療法薬が利用され、選択肢が広がっています。このように、治療の手法や薬の進化は、患者の治療に大きな影響を与えているのです。
冊子の構成と特色
『もっと知ってほしい 胃がんのこと』は、胃がんの検査、手術、薬物療法、副作用、再発に関する情報を網羅し、さらに5名の患者の体験談も掲載されています。これにより、患者やその家族が知っておくべき情報がコンパクトにまとめられています。さらに、患者と医療者が共に治療方針を決定する「SDM(シェアード・ディシジョン・メイキング)」についても詳しく解説されています。
冊子は全24ページで構成され、患者の視点からも納得のいく治療が受けられる手助けを目的として作成されています。
無料配布とオンラインアクセス
この冊子は、キャンサーネットジャパンの公式ウェブサイト(
リンク)から無料でダウンロード可能であり、医療機関には無償で提供されています。これにより、多くの患者が有益な情報にアクセスできることが期待されています。
さらに、冊子の内容をウェブ上で閲覧できるサイトも開設されており、患者がより簡単に情報を得られるよう努めています。
患者とその家族へのメッセージ
「もっと知ってほしいシリーズ」は、全国のがん診療連携拠点病院に設置され、多くの方々に利用されています。このシリーズが、現在治療を受けている方々の手助けとなることを願っており、多くの人に広がることを期待しています。
そのために、ぜひ多くの胃がん患者やその家族にこの冊子を知らせる活動にご協力いただけると幸いです。がん治療に対する理解が深まることで、より多くの患者が自らの選択を積極的に行えるようになることを願っています。
認定NPO法人キャンサーネットジャパンについて
キャンサーネットジャパンは1991年に発足し、がん患者が自身の意思に基づいて治療に臨めるよう、科学的根拠に基づく情報発信を行うことをミッションに活動しています。2001年にNPO法人化し、現在東京と大阪を拠点に全国で活動をしています。また、がんに関する啓発イベントや講座、認定試験などを通じて、がんと向き合う人々が自分らしく生きられる社会の実現を目指しています。
以上の情報をもとに、少しでも多くの方が胃がんについて理解を深め、適切な治療を受ける手助けになれば幸いです。