JR西日本、LGBTQ+への配慮で5年連続最高評価!
西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)が、一般社団法人work with Prideが実施するLGBTQ+など性的マイノリティへの取り組み評価指標「PRIDE指標2024」において、5年連続で最高評価のゴールドを受賞しました。これは、同社の多様性と包括性を重視する姿勢の証であり、性的マイノリティの社員が働きやすい環境づくりに積極的に取り組んでいることを示しています。
PRIDE指標とは?
PRIDE指標は、企業や団体におけるLGBTQ+への取り組みを評価する指標で、Policy(行動宣言)、Representation(当事者コミュニティ)、Inspiration(啓発活動)、Development(人事制度・プログラム)、Engagement/Empowerment(社会貢献・渉外活動)の5つの項目で評価されます。JR西日本は、この5項目すべてにおいて高い評価を得て、5年連続でゴールドという輝かしい結果を達成しました。
JR西日本の具体的な取り組み
JR西日本は、中期経営計画2025において、多様性の掛け合わせによる新たな価値創造を掲げており、LGBTQ+への理解促進はその重要な柱の一つとなっています。具体的な取り組みとして、以下のような活動が挙げられます。
1. 行動宣言とトップメッセージ
2019年に制定、2023年に改定された「JR西日本グループ人権方針」では、性的指向や性自認を理由とする差別を禁止しています。さらに、2023年9月には、ダイバーシティ推進トップメッセージを発表し、社員一人ひとりの個性を尊重する考え方を明確に示しました。
2. 風土醸成
全社員を対象としたeラーニング教育や職務階層別の研修を通して、LGBTQ+に関する正しい理解を促進しています。また、「ALLY(アライ)ステッカー」を配布し、LGBTQ+を理解し支援する社員を増やす取り組みも行っています。さらに、社内有志がLGBTQ+関連イベントに参加することで、理解を深める機会を設けています。
3. 社内制度の整備
2020年10月からは、同性パートナーを「結婚に相当する関係」と認め、結婚休暇や扶養手当、社宅利用などの制度を適用しています。安心して相談できるよう、社内メールアドレスによる相談窓口や社外相談窓口も設置しています。
4. 社会貢献活動
認定NPO法人虹色ダイバーシティが運営するLGBTQ+関連施設「プライドセンター大阪」への協賛を通して、地域社会への貢献にも取り組んでいます。
まとめ
JR西日本の5年連続ゴールド受賞は、LGBTQ+への理解と支援に向けた継続的な努力の成果です。これらの取り組みは、単なるコンプライアンスではなく、真に多様性を尊重し、インクルーシブな職場環境を実現するための積極的な姿勢を示しています。今後、他の企業もJR西日本を参考に、LGBTQ+を含む多様な人材が活躍できる職場づくりを進めていくことが期待されます。