東京都が若手デザイナーの才能を引き出すイベントを開催

東京都が新進気鋭のファッションデザイナーを育成

2025年に向けて、東京都は国内外で活躍できるファッションデザイナーを育てるための様々な取り組みを行っています。特に注目されるのが、学生向けに開催される「Next Fashion Designer of Tokyo 2025（NFDT）」と、着物を活用したファッションコンテスト「Sustainable Fashion Design Award 2025（SFDA）」です。

充実した内容のファッションショー

2025年3月29日、六本木ヒルズの大屋根プラザで両コンテストの最終審査としてファッションショーが開催されました。この日は、華麗なスタイルが披露され、受賞者の表彰式も行われました。合計16組の受賞者が決定し、飛躍的な才能を持つ若手デザイナーたちが全国から集まりました。

大賞を受賞した野口キララさんは、「自分が納得できる作品を発表できたことが嬉しい」と感激の様子でした。一方、ファッショングッズ部門で受賞した藤井大将さんは、「靴について学ぶ人々が増えて、業界が盛り上がってほしい」と願いを語りました。また、NFDTのフリー部門で受賞した二宮櫻壽さんは、一年間挑戦してきた努力が実を結んだことに感謝の気持ちを示しました。

若手デザイナーにエールを送るトークセッション

ファッションショーの後には、業界の先輩たちによるトークセッションが行われました。WWDJAPANの向千鶴氏、ANREALAGEの森永邦彦氏、クリエイティブディレクターの大田由香梨氏などが登壇し、今後のファッション業界に対する期待を語りました。森永氏は、変化が激しいファッション業界において、自分の軸を貫くことが重要だと指摘しました。

また、向氏はサステナビリティについて、「新たな答えを洋服で表現することが、これからの課題」と強調しました。小湊氏は、日常の気付きが社会を映し出す鏡のような役割を果たすと述べ、大田氏はデザイン理念を共感できるものを選ぶことの大切さを語りました。

東京都副知事の祝辞と未来への期待

この日のイベントでは、東京都副知事の松本明子氏が小池百合子知事の祝辞を代読しました。「才能が花開く瞬間を楽しんでほしい」との言葉は、次世代のデザイナーたちに力強いエールを送るものでした。また、東京都は今後もファッション業界の発展に向けた取り組みを強化していく方針を示しました。

審査員からの講評

審査員代表の日比野克彦氏は、作品のクオリティの高さに驚かされ、東京都のファッションシーンを盛り上げる期待が寄せられました。原由美子氏も、参加者たちの真摯な姿勢に感銘を受けており、ファッションに新しい要素が加わることを嬉しく思っています。ノルベール・ルレ氏は、若い才能の未来に明るさを感じ、篠原ともえ氏は感謝の気持ちが大切であることを強調しました。