スペースシードホールディングスがマレーシアで新プロジェクトを発表
スペースシードホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表:鈴木健吾)は、2025年11月に開催される国際学会「Hyper Interdisciplinary Conference Malaysia 2025」に参加し、日本発のフードテックプロジェクトである「MATCHA NOVA」を中心に発表しました。この学会は、食、健康、環境といったさまざまな社会課題に取り組むための国際的なコラボレーションのプラットフォームとして位置づけられています。
HIC Malaysia 2025の意義
HIC Malaysia 2025は、超異分野の専門家が集まり、協力し合うことで新しい解決策を模索する場です。単なる発表だけでなく、実証可能なプロジェクトを設計するためのワークショップやパネルディスカッションが催されており、そこで具体的な共同研究や事業化の検討が行われます。これにより、参加者同士の実践的な連携が生まれやすくなっています。
MATCHA NOVA:新たなグリーンラテの提案
スペースシードホールディングスが紹介した「MATCHA NOVAプロジェクト」は、健康志向の新しい機能性ウェルネスドリンク、グリーンラテを提案しています。この飲料は、日本の米麹と沖縄の石垣島産クロレラを主成分としており、実に精製糖を使用していません。抗酸化作用や免疫機能の調整、血糖上昇の抑制といった効果が期待される成分を用いて、ASEAN地域における生活習慣病や健康寿命延伸の課題解決を目指しています。
食文化圏への影響と展望
会期中、マレーシア政府の保健・産業政策担当者や大学、現地企業との意見交換が行われ、ハラール市場を含む多様な食文化圏での導入策についての議論が交わされました。このような取り組みは、MATCHA NOVAの可能性をさらに広げることに寄与するでしょう。特に、共同研究やプロジェクト実装のスキームを構築するためのディスカッションが非常に重要視されています。
プロジェクトの背景とシナジー
MATCHA NOVAプロジェクトは、長寿と発酵をテーマにした研究開発支援プログラム「Fermentation and Longevity Fund」の一環として進められています。日本国内で培った発酵科学と長寿研究のノウハウを、国際的なヘルスケア市場に応用することを目指しており、一つのモデルケースとして位置づけられています。
今後の展開
鈴木健吾代表は、これまでマレーシアの企業JAT LIFEと製品開発パートナーシップを結んできた実績を踏まえ、今後もMATCHA NOVAの製品化と普及に注力していく意向を示しています。また、マレーシアに加え、アジア、欧州、中東における展開を模索するとともに、台湾市場など他地域との協業にも積極的に取り組みを進める予定です。
スペースシードホールディングスについて
スペースシードホールディングスは「SFをノンフィクションにする」というビジョンのもと、ディープテックを活用した宇宙系ベンチャービルダーとしての活動を展開しています。特に、発酵と長寿に関する技術の実装を支援する「Fermentation and Longevity Fund」の運用を通じ、社会課題解決を目指す事業創出へ向けた取り組みを続けています。2040年には、宇宙で人類が住むために必要な技術を各種ステークホルダーと共に整えることを目指しています。
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