ぬくぬくする一冊
2025-12-12 12:48:49

冬にぴったりの一冊!『おふとんの外は危険』が登場

冬に染まる心を癒す短編集



冬の寒さが身にしみるこの時季、ぬくぬくとしたおふとんの中で過ごす時間が恋しくなります。そんなひとときをさらに豊かにしてくれる新刊が、株式会社竹書房から発表されました。それがキム・イファン著、関谷敦子訳の短編小説集『おふとんの外は危険』です。2025年12月12日に発売されるこの作品は、韓国でのネットミームを基にした内容であり、心温まるだけでなく、少しのぞくぞく感まで味わえるものとなっています。

さまざまなジャンルが詰まった短編集



本書には、「君の変身」など、さまざまなジャンルのショートストーリーが収められています。その中でも特におすすめの作品が、ぬくぬくとしたおふとんの中にいながら思わず驚かされる内容が展開される「ふとんや紙コップと会話できるようになってしまった表題作」や、未来の進化を描く「Siriとの火曜日」、宇宙の終末を研究者がマクドナルドで知ってしまう話が展開される「万物の理論」、そして「透明ネコは最高だった」に至るまで、読み応えのある短編が揃っています。

特に、「君の変身」の大胆な発想は、理想の姿を実現するというテーマを描きつつ、背を高くしたり腕を増やすという全く新しい視点を持っています。これらの物語が持つ共通の魅力は、読後に「もしもこの物語の続きがあったらどうなったのだろう?」や「登場人物たちの選択は正しかったのか?」という思考が呼び起こされる点です。キム・イファンは、こんな余白を意図的に残すことで、読者に想像力を刺激する読後感を提供しています。

ユーモアと現実を交えて



本書に収録された作品群は、ユーモアあふれる内容だけでなく、現代社会が抱える問題にも冷静な視点を持って触れています。「運のいい男」など、楽しい作品が多い一方、「セックスのないポルノ」といった少しシリアスなテーマにも挑戦しており、その対比が読者に新たな気付きを与えてくれることでしょう。

作家と翻訳者の魅力



作家のキム・イファンは、SFやファンタジーといった多岐にわたるジャンルを自由に渡り歩く才能を持っています。彼は、短編をインターネット上でも発表し、幅広い読者層から支持を得ています。また、翻訳者の関谷敦子氏は、韓国語を学んだ背景を持ち、さまざまな媒体で翻訳を行う実力派です。彼女の手によって、キム・イファンの魅力が日本の読者にしっかりと伝わることでしょう。

結びに



冬の寒い夜、おふとんの中でこの短編集を手に取れば、不思議ながらもほっこりとさせられる世界に浸ることができるはずです。心にぴったり寄り添う一冊を求めている方には、ぜひおすすめしたいタイトルです。キム・イファンの『おふとんの外は危険』、この冬のお供として、心温まる読書体験をお楽しみください。


画像1

画像2

画像3

会社情報

会社名
株式会社竹書房
住所
東京都千代田区三番町8番地1 三番町東急ビル 6階
電話番号
03-3264-1576

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。