再生可能エネルギーの新たな活用法
株式会社アクアイースターが開発した再生可能エネルギー利用エアコン/パッドラジエーター複合仕様【AG-DC■-P■】が、令和6年度の省エネルギー投資促進支援事業費補助金において指定設備として認定されたことは、持続可能な社会を目指す上で非常に意義深いニュースです。このエアコンは、地下水を利用した新しい冷暖房システムで、わずか23℃の冷気を非常に低い電力消費で提供します。
地下水エアコンの仕組み
このシステムの核心は、地下水の利用です。地中に蓄えられた地下水は年間を通じて約17℃と温度が安定しており、この水を特殊なパッドに滴下することで、室内空気を冷却します。具体的には、地下水を熱交換器に通し、そこで室内の空気と熱を交換することによって、効率的に冷気を生成します。ファンと給水ポンプに必要な電力はエアコンの1/5以下で、大幅な省エネを実現しています。
夏だけでなく冬にも対応
地下水エアコンは、冷房だけではなく冬季には暖房としても使用可能です。もちろん、暖房には別途補助熱源が必要ですが、製造工場などでは廃熱を利用することでコストを抑えることができます。このように、通年を通じて電気料金の削減が期待できるのです。
SDGsの観点から見た地下水の二次利用
さらに、この地下水を使用したエアコンは、使用後の水も再利用できる点において、SDGsの観点からも非常に価値があります。使用した地下水は、ボイラーの原水やトイレの雑用水などに活用でき、無駄がありません。このような取り組みが増えることで、多くの企業が環境負荷の低減に貢献できるでしょう。また、殺菌剤と触媒フィルタを利用することで、食品工場などでも安心して使用できます。
導入事例と補助金情報
具体的な導入事例として、福岡県の建設会社では、全面ガラス張りの会議室に地下水エアコンを3台導入されました。モデルルームとしても見学可能で、実際の効果を目の当たりにすることができます。現在、経済産業省の省エネ補助金は一次公募中であり、1億円の補助が受けられるチャンスです。興味のある方は、公式サイトで詳細を確認することをお勧めします。申請の際には、現場確認やデモ実施のサポートも提供されています。
会社情報
株式会社アクアイースターは、埼玉県さいたま市に本社を構え、環境システムや水処理、再生可能エネルギー利用システムの開発を行っている企業です。持続可能な未来を見据えた取り組みが、今後さらに広がりを見せることを期待しています。
企業情報
- - 企業名:株式会社アクアイースター
- - 代表者:小西淳文
- - 所在地:埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-266-3 シンワKIビル2F
- - 開発営業部:埼玉県川口市上青木3-12-18埼玉県産業技術総合センター内651号室
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この新しい技術が日本中に広まり、省エネの意識が高まることを願っています。