施設運営の未来を切り開く『運動施設 人材育成の教科書』
2023年10月4日、新たに刊行された『運動施設 人材育成の教科書』は、運動施設の運営と人材育成に関する貴重なノウハウを提供します。著者は、フィットネス業界で約40年の経験を持つ三浦栄紀氏。この本は、コロナ禍の影響を受けた運動施設がどのように顧客を維持し、経営を安定させるかというテーマに焦点を当てています。
増加する倒産と運動施設の危機
近年、帝国データバンクによる調査では、2022年におけるフィットネスジムの倒産件数が27に達し、前年の9件から著しく増加したことが報告されています。これは、経済不況や物価高、さらにCOVID-19による営業自粛要請などが背景にあり、特に運動施設は不要不急の支出として真っ先に削減される傾向にあります。
そのため、運動施設の運営者には、顧客との絆を強化し、施設を訪れる人々に対して魅力的な環境を提供することが求められています。『運動施設 人材育成の教科書』では、それを実現するための具体的方策が示されています。
本書の内容と特徴
本書は、運動指導者だけでなく、フィットネス業界で働くすべての人々に向けて書かれています。三浦氏が多くの場面で実践してきた方法や、運動施設の運営に必要な「人」の育成の重要性について、詳細に解説しています。具体的には、以下のような内容が盛り込まれています。
- - 経営者の想いを顧客に伝える方法
- - 最強スタッフの採用法
- - 人材育成のための実践術
また、顧客目線の施設づくりや、評価シートを用いたスタッフの成長支援など、現場で役立つ情報が豊富に掲載されています。特に、コロナ禍においても顧客の約8割が継続している事例を紹介し、急速な環境変化に適応した運営方法を提案しています。
著者の経歴
三浦栄紀氏は、学生時代にハンドボールで活躍後、大手フィットネスクラブで運動指導者の育成に従事。ユーモアあふれるスタイルで多くの支持を集め、後に有限会社エモーションを設立しました。コロナ禍においてもオンラインでの運動指導を展開し、20万人以上に指導した実績を持っています。著書にはオンライン講座に関するものや、身体を温めるテーマの本も含まれています。
経営を安定させるために
フィットネス業界は、今後も様々な変化が予想されます。本書は、運動施設にとっての「人」の育成がいかに重要であるかを示す一冊であり、新たな時代に生き残るための強力なツールとなるでしょう。
書籍情報
- - 書名: 『運動施設 人材育成の教科書』
- - 著者: 三浦栄紀(みうら・えいき)
- - 定価: 1,650円(税込)
- - 発売日: 2023年10月4日
- - 出版社: セルバ出版
- - ページ数: 168ページ
- - 販売サイト: Amazon
本書を手に取り、運動施設の新たなスタートラインに立ちましょう。