Revolutが5億ドル調達
2020-02-25 09:30:06

RevolutがシリーズDラウンドで5億ドルを調達し、評価額55億ドルに到達

RevolutがシリーズDラウンドで資金調達



2020年2月25日、ロンドンを拠点に持つグローバルな金融プラットフォーム企業であるRevolutは、シリーズDラウンドとして500百万ドルの資金調達を完了したことを発表しました。これにより、同社の累計調達額は836百万ドルに達し、評価額も550百万ドルに上昇しました。このことにより、Revolutは世界で最も評価額の高いフィンテック企業の一つとしての地位を確立しました。

今回の資金調達には、米国の成長投資家TCVが中心となり、Revolutの既存の投資者も参加しました。その背景には、世界中の顧客からの高い需要と昨年の安定した業績があります。Revolutは2019年に顧客数を1.69倍増加させ、デイリー・アクティブ・ユーザー数も3.8倍に伸ばしました。また、2018年には売上高を3.5倍に増加させるなど、急成長を遂げています。

この新たに調達された資金は、Revolutのカスタマー・エクスペリエンス向上に活用される予定です。特に、既に展開している地域でのリテールおよび法人向けサービスの強化に投じられ、アカウントの活用を促進するための製品開発にも力を入れる考えです。今後は、リテール及び法人顧客向けの融資サービスの提供や、高金利の預金サービスを展開することで、さらなる顧客体験の向上を目指しています。また、銀行業務のヨーロッパ全域への展開も視野に入れています。

Revolutのサブスクリプションビジネスであるプレミアムおよびメタルアカウントは、昨年1.5倍以上の成長を遂げており、今後のサービスの拡充が期待されています。これらのアカウントでは、無制限の為替サービスや空港ラウンジの利用、手数料無料の株取引、旅行保険など多彩な特典が提供されます。

また、Revolutは引き続き人材投資を強化する方針を掲げており、現在2000名以上のスタッフが在籍しています。昨年は、さらにガバナンスの強化を図るため、複数のシニアメンバーが新たに加入しました。具体的には、Standard Life Aberdeen社の前共同CEOであるマーティン・ギルバートが取締役会長に、デロイトの監査パートナーであったキャロリーン・ブリットンや、シリコンバレー銀行の前COOであるブルース・ウォレスが非常勤の取締役に任命されました。

Revolutの創業者でありCEOのニコライ・ストロンスキー氏は「私たちは、ユーザーが日常のすべての金銭管理を一つのアプリで簡単に行えるようグローバルな金融プラットフォームを構築する使命を担っています。この投資は、私たちのビジネスモデルに対する投資家の信頼の証です」と述べ、今後の展開として、欧州での銀行業務の開始と、日常的にRevolutを利用するユーザーを増やすこと、そして黒字化を目指すことを強調しました。

また、TCVのジェネラル・パートナーであるジョン・ドーラン氏は「Revolutは最新のテクノロジーを活用し、顧客に特別な体験を提供しています。この会社の成長をサポートすることが非常に楽しみです」とコメントしました。

RevolutとTCVについての情報


Revolutは2015年に設立され、すぐに外国為替サービスからスタートしましたが、今では株取引や暗号通貨、法人向けサービスなど、多彩な金融サービスを提供しています。本社はロンドンに位置し、現在は世界23拠点に2000名を超える従業員を抱えています。また、過去に処理したトランザクション数は10億件を超え、総額は1300億ドルに達しています。

一方、TCVは1995年に設立された投資会社であり、テクノロジーセクターの成長段階にある企業に対して130億ドルを超える投資を行ってきました。TCVはAirbnbやFacebook、Netflixなど、数多くの著名企業の成長を支援してきた経験を持っています。

このように、Revolutの急成長とTCVの支援による今後の展開が注目されています。金融の未来を形作るプロジェクトがどのように進展するのか、今後も目が離せません。

会社情報

会社名
REVOLUT TECHNOLOGIES JAPAN株式会社
住所
東京都港区六本木1-4-5 アークヒルズサウスタワー
電話番号

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