AnyMind GroupがNADESIKOを子会社化、SNSマーケティングの新たな展開へ

AnyMind GroupがNADESIKOを完全子会社化

AnyMind Group株式会社は、SNSマーケティングを手掛ける株式会社NADESIKOの全株式を取得し、子会社化することを決定しました。これにより、AnyMind Groupは13社目のM&Aを達成し、日本企業としては6社目の取得となります。

M&Aの背景と狙い

AnyMind Groupは、2016年にシンガポールで創立され、現在では15ヵ国・地域に拠点を展開するテクノロジーカンパニーです。彼らは「Make Every Business Borderless」というビジョンのもと、ブランド構築から生産、EC、マーケティング、物流までを一貫して支援しており、その中でAIを活用したBPaaSモデルを強化しています。

最近の消費動向を考慮すると、特に美容やコスメの分野では、SNSを通じた「認知から購入までのシームレスな購買体験」がブランドの成長に不可欠となっています。生成AIの進化もあって、バーチャルインフルエンサーを利用した新しいマーケティング手法が浸透しつつあり、SNS×ECの市場はさらなる成長が期待されます。

株式会社NADESIKOは、国内でトップクラスの実績を誇るバーチャルインフルエンサーと縦型ショート動画を活用しており、特に美容分野に特化した強みがあります。具体的には、TikTokの「モテコスメちゃん💄美容」アカウントが18.9万人以上のフォロワーを持ち、高いエンゲージメントを実現しています。

ANYMINDの今後の展望

このM&Aを通じてAnyMind Groupは、以下の取り組みを加速させる計画です：

- SNSマーケティング、販売、広告運用、CRM、在庫管理、物流の統合支援
- GROVEが展開しているレーベルのノウハウを活用したバーチャルインフルエンサーの支援強化
- 日本発のSNSアカウント・コンテンツの海外市場での展開

AnyMind Groupの共同創業者でCEOの十河宏輔は、「SNSを起点とした購買行動が広がる中で、ブランドにとっては“発見”から“購買”までの体験設計がこれまで以上に重要になってきています」と語っています。また、「NADESIKO社が培ってきたSNSコンテンツの強みと、当社のAI技術を活用した統合的なブランド支援を行うことで、さらなる成長を促すと信じています」とも述べています。