自家焙煎コーヒー自販機が仙台に登場!新たな支援の形とは
宮城県仙台市にある就労継続支援B型事業所「テラグラッサ」が、クラウドファンディングの成功を受けて自家焙煎のコーヒー自販機を設置しました。この取り組みは、「障がい者が自信と誇りを持てる社会をつくりたい」というビジョンのもと、様々な支援を受けて実現しました。
クラウドファンディングの成功
2023年5月、テラグラッサはクラウドファンディングを通じて支援を募り、2ヶ月間でその目的を果たしました。自販機の設置の背景には、就労継続支援B型事業所を利用する方々の工賃を上げ、生活の質を向上させることが挙げられます。また、フェアトレードのコーヒー豆を使用することで、生産者の生活もサポートするというもう一つの側面があります。
クラウドファンディングから得た資金は、コーヒー焙煎機や必要な材料購入に充てられました。自販機設置によって、新たな仕事を提供し、コーヒー焙煎以外の業務、たとえば自販機の清掃や商品陳列なども行えるようになりました。
自販機での販売コーヒー
現在、自販機で販売されているのは、テラグラッサで焙煎されたドリップバッグコーヒーです。主な商品は以下の通りです。
- - ドリップバッグネパール(中煎り):¥250/個
- - ドリップバッグコロンビア(中煎り or 深煎り):¥200/個
- - ドリップバッグブラジル(中煎り or 深煎り):¥180/個
このように比較的手頃な価格で、美味しいコーヒーを手に入れることができるのが特徴です。特に、ドリップバッグはお湯を注ぐだけで手軽に飲むことができるため、人気を集めています。
ブランド名の由来
コーヒー自販機のブランド名は「CAFE MUKU OKINAWA」と名付けられました。これは、宮城県名取市の次に沖縄県名護市に同様の支援事業所を設立したことに由来しています。沖縄では、古民家をリノベーションしてカフェを開くという計画があり、そこで自家焙煎コーヒーを提供することで、利用者が社会で自信を持って活動できるようにしたいという思いが込められています。
今後の展開
今後は販売会やギフトセットの販売を通じて好評を得ており、オンラインショップの設立も検討しています。初めての作業に挑戦した経験をもとに、自らが作ったコーヒーを販売することで味わう楽しみを多くの人に広げたいという意欲に満ちています。
利用者の皆さんが「美味しい」とコメントをいただいた瞬間は、彼らだけでなく、事業所で働く従業員にとっても大きな喜びです。地域の人々と共に成長していく未来を見据えて、これからもCAFE MUKU OKINAWAは多くの人に愛される存在を目指して歩んでいきます。
会社情報
- - 会社名:株式会社ゼンシン
- - 設立:平成8年8月20日
- - 所在地:宮城県仙台市太白区長町5-1-15エイ・エヌステーションビル5階
- - 資本金:1,000万円
- - 代表取締役:前田忠嗣
特に注目したいのは、就労支援事業所が製造・販売する商品が地域経済を支え、同時に障がい者の雇用の場を広げていくことです。実際、地域の反応も良く、これからの展開に期待が集まります。自販機から手軽に購入できる美味しいコーヒーを楽しみながら、その背景にある素晴らしい取り組みをぜひ知ってほしいです。