ストレスとエンゲージメントの相関を探る新たな調査結果
株式会社アトラエは、メンタルヘルス対策が求められる中、組織力向上プラットフォーム「Wevox」にて、ストレス反応と従業員エンゲージメントの調査を実施しました。この調査では、ストレスチェック結果をどのように活用するかが問われています。
調査の背景
2025年に施行予定の改正労働安全衛生法により、全ての企業でストレスチェックが義務付けられることが明記されています。この影響で、特に従業員数50人未満の小規模事業者は、ストレスチェックの結果をどのように扱えば良いのか、悩んでいる傾向があります。
この調査は、企業がメンタルヘルス対策を進める上で参考となるデータを提供することを目的として実施されました。
調査結果
調査の結果、ストレス反応とエンゲージメントスコアの間に直接的な強い相関は見られませんでしたが、個人によっては相関を示すことも確認されています。具体的には以下のポイントが明らかになりました。
1.
ストレス反応とエンゲージメントの相関:全体としては弱い相関ですが、特定の個人では強く影響を及ぼすことがありえます。
2.
個人差の要因:ストレス反応の要因も個人によって異なり、特に人間関係と関連が深いことが分かりました。
3.
変動しやすいストレス反応:ストレス反応は他のエンゲージメント因子と比較して変動しやすく、日々の状況に左右されることが多いです。
ストレスとエンゲージメントの関係
全体の調査データに基づくと、「ストレス反応」はエンゲージメントスコアの中での影響度は比較的低いとされますが、約13%の受検者においてはエンゲージメントスコアへ大きな影響を与える可能性も示唆されました。
エンゲージメント因子との関係
特に「仕事仲間との関係」「同僚からの支援」「意見への承認」がストレス反応と強く関連していることがわかりました。一方で、これらの相関は個人ごとに大きなばらつきがあります。日常の業務内容、やりがいや成長機会がストレスに大きく影響している一方で、業務量やワークライフバランスはそれほど関係がないことが示されました。
ストレス反応の変動要因
また、「ストレス反応」のスコアは変動しやすく、特に身近な人間関係に関連する要因は安定している傾向があります。このような調査結果を踏まえ、組織全体での施策だけでなく、個々の特性に合わせたアプローチが重要であることが再確認されました。
まとめ
この調査からは、ストレスの感じ方や対処法は個々に異なることが示され、組織が画一的な施策のみでなく、個人のニーズに応じた取り組みを行う必要があることが分かります。また、身近な人間関係の改善がストレス反応やメンタルヘルス不調の予防に重要であることも示されています。
私たちの職場環境をより良いものにするためにも、この調査結果を活用し、効果的なメンタルヘルス対策を導入していくことが求められています。
Wevoxによるサポート
Wevoxは、ストレスチェックも提供しており、エンゲージメントサーベイとの併用で、組織内のメンタルヘルスをより理解し、サポート提供が可能です。こうした取り組みを通じて、従業員のエンゲージメントを高めることが目標です。