日本とオランダの共同アートプロジェクト「CAT」が子どもの表現力を引き出す

日本とオランダの共同アートプロジェクト「CAT」

NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ（AIT）が展開する新たなアートプロジェクト「CAT」（コレクティヴ・アメイズメンツ・トゥループ）は、子どもたちやユースと共に芸術体験を通して学び合う姿勢を育てる取り組みです。このプロジェクトは、日本とオランダの団体が共同で実施しており、独自のアート体験を通じて参加者の心を豊かにすることを目指しています。

CATプロジェクトの背景

2016年にスタートした「ディアミー（dear Me）」プロジェクトの延長として位置づけられるCATは、異なるバックグラウンドを持つ子どもたちが自由に表現できる場を提供しています。オランダの「ミュージアム・オブ・マインド」との連携により、メンタルヘルスに関連したテーマも取り入れながら、様々な特性を持つ子どもたちとその周囲の人々が共に学び合うことを重視しています。

2023年の活動の充実

2023年には、オランダからメンタルヘルス・プログラムのマネージャーを招聘し、新たなワークショップ「マーク・トゥー・ザ・ミュージック（Mark to the Music）」が開催されました。このワークショップでは、アンビエント音楽や瞑想などを取り入れた表現活動を行い、特別な音楽家とのコラボレーションが実現しました。

また、2022年から続けられている美術鑑賞プログラムでは、「インスピレーション・ツアー」を通じてアーティゾン美術館を訪問し、対話を重ねることで新しい視点や気づきを得る機会が提供されました。これを基にした創作ワークショップも行い、参加者が自らの表現を深める場を設けています。

プロジェクトの成果とこれからの展望

AITは、子どもたちから寄せられる反応を通じて、プロジェクトの意義や成果を確認しています。また、参加者とのディスカッションやイベントを振り返る場も設け、さらなる活動の充実を図っています。CATの公式ウェブサイトでは、参加者からの声やオランダでの活動報告も公開中です。

これからもAITは、メンタルヘルスとアートを融合させた多様な取り組みを進めていくと共に、新しい表現活動を生み出していきます。美術鑑賞やアートを通じて得られる刺激的な経験が、子どもたちの未来を拓く力となることを信じ、活動を続けていく姿勢を大事にしています。

公式ウェブサイトでは、子どもたちと美術鑑賞を楽しむためのワークシートも公開しており、家庭や外出先でも利用できる内容となっています。興味のある方は、ぜひ訪れてみてください。

AITの活動に賛同する企業や個人からのサポートやコラボレーションも歓迎しています。多様性を尊重したアート活動を通じて、より多くの子どもたちと一緒に新しい体験を創造していきましょう。