ポプラ社と学研HDが資本業務提携、日本の絵本文化を中国に拡大

株式会社ポプラ社は、2025年2月4日に中国現地法人と株式会社学研ホールディングスとの資本業務提携についての契約を締結したことを発表しました。ポプラ社は2004年に中国に現地法人を設立し、以降、絵本や児童書の普及を推進してきました。この提携は、日本国内での多様な出版社のコンテンツを国際市場に展開することを目指すものです。

具体的には、中国におけるポプラ社の成功を土台に、今まで以上に日本の優れたコンテンツ、特に児童向けの出版物を海外市場に広める計画です。

過去20年間にわたり、ポプラ社の中国法人は、かいけつゾロリやおしりたんていなどの人気キャラクターを通して、多くの子供たちに良質な書籍を届けてきました。中国全土に絵本文化を根付かせた展開を受け、この度の資本業務提携が実現しました。

ポプラ社の社長、加藤裕樹氏は、この提携が中国でのコンテンツ展開を加速させる機会になることを期待しており、今こそ、日本の児童書が国際的に活躍するチャンスだと強調します。また、学研ホールディングスの宮原博昭氏も、この両社の提携が世界展開において求められるシナジーを生むことに大きな期待を寄せています。

この提携を通じて、日本の品質の高い児童書や文芸書が世界の読者に評価される日が近づいていることに、業界関係者は注目しています。また、中国に進出する日本の文化の新たな形として、両社は引き続き協力し、日本のコンテンツを世界に広める活動に邁進することが期待されます。

ポプラ社は、戦後間もない1947年に設立し、児童書を対象とした専門出版社として広く知られています。現在は、児童書だけでなく一般書や教育ICTサービスにも力を入れ、ますますグローバルな事業展開を進めています。一方、学研ホールディングスは教育関係の事業を中心に、医療・福祉に関するビジネスも展開しており、その国際的な活動は150か国以上にわたります。

この業務提携により、ポプラ社と学研HDは共に、オールジャパンの取り組みを推進し、世界の子供たちに夢と感動を届けるための第一歩を踏み出します。両社の共同の努力が、将来的には日本の文学や文化をさらに広めていくことに繋がることを願っています。