士別市が体力テストのデジタル化を推進する新システム『ALPHA』導入
士別市教育委員会は、2020年度から展開されているPestalozzi Technology株式会社の体力テストデジタル集計システム『ALPHA』を令和6年度より初めて導入しました。この新システムは、PCやタブレットを使い、児童生徒の運動能力をデジタルで計測・集計・分析することを可能にするものです。これにより、従来の紙に記入し、教員が手作業でデータを転記するというアナログなプロセスから、大幅に効率化されます。
士別市では、今年度に市内の小学校6校と中学校4校で『ALPHA』を使用した体力テストを実施しています。教師たちは、児童生徒のデータを性別やクラス別に容易に分析できることから、「全体の視点でデータを確認しやすくなった」という感想を持っています。生徒自身も、お手本となる動画を自ら視聴し、主体的にトレーニングに取り組む姿が見られるようになっています。このように、『ALPHA』の使い方によって、児童生徒の運動意欲や体力がさらに向上することが期待されているのです。
『ALPHA』の特徴として、体力テストの測定結果を迅速に集計できるだけでなく、リアルタイムで評価結果を確認できる点が挙げられます。従来の方法では、結果票が返ってくるまでに数週間を要していましたが、新システムを利用することで、即座に結果を確認し、その結果に基づいた推奨運動動画も瞬時に視聴することが可能です。このように、『ALPHA』は教師や生徒にとって非常に便利なツールとなっています。
また、『ALPHA』はインストール不要のWebアプリとして設計されているため、幅広い端末で使用できます。GIGAスクール構想に基づき導入された端末や、保護者のスマートフォン、教師のパソコンなど、さまざまなデバイスからアクセスできるため、使い勝手が良いことも特徴の一つです。デジタル化が進む中、士別市は『ALPHA』を通じて教育現場に新たな風を吹き込もうとしています。見えやすいデータ、リアルタイムのフィードバックが学校現場にもたらす変革は、今後の教育の在り方をも大きく変えていく可能性を秘めているのです。
Pestalozzi Technology株式会社は、今年度において約160万人分のデータの集計も担当しており、全国の教育委員会に向けた体力テストデジタル集計システムの提供を行っております。これにより、各学校での体力テストのデジタル化は、教師の負担を軽減し、児童生徒の運動能力向上の支援となることが期待されています。士別市における『ALPHA』の導入は、今後の教育のデジタル化の一環として注目されることでしょう。
会社情報
- 会社名
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Pestalozzi Technology株式会社
- 住所
- 東京都新宿区西早稲田1-22-3早稲田大学アントレプレナーシップセンター
- 電話番号
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