大阪・関西万博2025での英国の魅力を発信するイベント

大阪・関西万博での英国の魅力を発信

大阪・関西万博2025で、英国政府観光庁（VisitBritain）が「スクリーン・ツーリズム」と呼ばれる新たな観光キャンペーンを発表します。このキャンペーンは、映画やテレビの影響を受けて旅行を計画する「Starring GREAT Britain（スターリング・グレート・ブリテン）」をテーマにしており、特に5月22日に行われる「英国ナショナルデー」に、その全貌が披露されます。

スクリーン・ツーリズムとは？

スクリーン・ツーリズムとは、映画やテレビで描かれる場所を訪れたくなる旅のスタイルです。人々が視覚的な体験を通じて興味を持つことで、特定の地域を訪問する意欲が高まるのです。このキャンペーンは、英国の文化や魅力を伝える良い機会となるでしょう。

イベントの内容

万博の会場では、デジタルビルボードを用いたビジュアル展示のほか、来場者が自分自身を“共演者”として体験できる没入型の『キャスティング・コール』ブースも設置されます。このブースでは、スクリーンに映るような形で自分自身を演じることができ、まるで映画の中にいるかのような体験を提供することでしょう。

さらに、キャンペーンのローンチ映像も公開され、さまざまな英国のロケ地を巡るシネマティックな旅を楽しむことができます。この映像は、視覚的な体験を通じて英国の多様な観光スポットを紹介し、日本の旅行者に向けた強力なメッセージとなるでしょう。

日本からの観光客の関心

最近の調査によると、英国を訪れることを考えている日本の旅行者の70％が、映画やドラマのロケ地を訪れたいと回答しています。このデータは、英国政府観光庁のCEOであるパトリシア・イェーツ氏が強調するように、非常に意義深いものです。彼女は「英国ナショナルデーは、日本からの訪問者の重要性を強調しており、キャンペーンを通じて英国への旅行を促進する良い機会です」とコメントしています。

日本市場における重要性

また、英国政府観光庁の新たな予測によれば、2025年には日本からの訪英旅行者数が38万9千人に達し、旅行消費額は4億3,300万ポンドに増加すると見込まれています。これは前年比でそれぞれ24％、30％の増加を示しており、日本が英国にとって極めて重要な観光市場であることを示しています。

未来の展望

英国政府観光庁は、この万博での取り組みを通じて、旅行業界とのつながりを強化し、観光地のプロモーションを行っていく予定です。ここでは、最新の観光商品やモデルコースの開発、さらには日本のメディアを招待したプレスツアーなどを通じて、英国の魅力を積極的に発信していきます。

イベントは6月5日には「UKツーリズム・デー」としても実施され、旅行業界関係者やメディア、英国政府の代表者へ向けたプロモーションが行われます。このような多面的な取り組みを通じて、英国の温かいおもてなしと魅力的な観光地の数々を日本に伝える努力が続けられるのです。