障がい者支援の取り組み
2020-02-27 14:00:54
真のヒューマン・インパクトを創造するアイディアソン/ハッカソン in 精華町
精華町で実施されたアイディアソンとハッカソン
京都府の精華町で、ハーツテクノロジーとアバナードが連携し、障がいのある人々の生活の質を向上させることを目的としたアイディアソン及びハッカソンが開催されました。このイベントは、視覚や聴覚障がいを持つ住民が、災害時に直面する特有の課題に対する解決策を考えることに焦点を当てていました。
イベントの概要
アイディアソンでは、参加者たちがブレインストーミングを通じて、災害時における情報伝達や支援の在り方について討論し、実際のソリューションのアイデアを考案しました。参加者たちは、これらのアイデアを発表し、その後に行われたハッカソンで、具体的なプロトタイプ作成に挑戦しました。イベントには、障がいを持つ方々、学生、一般参加者、そしてアバナード及び精華町役場の関係者など、総勢30名以上が参画し、多様な視点からの意見が交わされました。
最優秀賞に輝いた「見守ってシステム」
ハッカソンの中で発表された数々のアイデアの中から、特に優れたプロジェクトとして「見守ってシステム」が選ばれました。これは、視覚障がい者がカメラ、マイク、GPSを装着し、その情報をもとに遠隔で歩行を支援するという革新的なシステムです。この技術を用いることで、災害時にも安全かつスムーズな移動を可能にすることを目指しています。
主催者の思い
アバナードのシニアディレクター、杉本礼彦氏は、「このイベントは私たちの企業理念である“人に意義あるインパクト”を実現するための重要な試みだ」と語り、ITが障がい者支援に果たす役割の重要性を強調しました。また、ハーツテクノロジーの大和智明氏は、多様性を尊重する企業文化の中で、シニア層が元気に働ける社会の実現を目指す意義を述べました。
参加者の声
イベントに参加した視覚障がい者の岩井紀子様は、「障がい者の災害時のニーズを真剣に考えてもらったことが嬉しい」と語る一方で、より多くのろうあ者が参加できることを願っていました。大学生の徳田優子様は、自身が得た新たな視点について語り、今後の参加意欲を示しました。
今後の展望
ハーツテクノロジーとアバナードは、アイディアソンで生まれた様々な解決策をさらに発展させ、実際のユーザー受け入れテストやプロトタイピングへと進める計画です。精華町役場の岩井秀樹氏は、行政からの情報が障がい者へも迅速に伝わる仕組みの構築を目指す意義を強調し、商品化の可能性にも期待を寄せました。
このように、本取り組みは障がい者支援の新たな模索と可能性を示す重要なイベントであり、未来への一歩を踏み出すこととなったのです。
会社情報
- 会社名
-
ハーツテクノロジー株式会社
- 住所
- 神奈川県横浜市中区本牧間門49番1-2号
- 電話番号
-
050-5527-0996