年末の風物詩として多くの人に親しまれている「第75回NHK紅白歌合戦」の出場歌手が発表され、ファンの熱い応援がいかに番組を盛り上げるかが注目されています。ここでは、GEM Partners株式会社が提供するデータ分析を用いて、アーティストの「推しエンタメブランド価値」やファンの増加状況、さらにはメディアリーチを比較し、その結果から今年の勝敗を予測してみましょう。
推しエンタメブランド価値の比較
GEM Partnersが運営する「推しエンタメブランドスコープ」によると、2024年1月〜11月までのデータを基にした出場アーティストの「推しエンタメブランド価値」で紅組の中では『乃木坂46』が圧倒的な数値を記録しています。具体的には、彼女たちの推しエンタメブランド価値は3,431GEMとなっており、紅組で2位の『櫻坂46』や3位の『TWICE』を大きく引き離しています。
一方、白組では初出場の『Number_i』が1位に立ち、続いて『Mrs. GREEN APPLE』がその後に続く形です。また、25年ぶりの出場を果たす『GLAY』や41年ぶりの『THE ALFEE』も中位に名を連ねており、総じて白組が中位でも強力な推しファンを支持されていることが伺えます。全体の「推しエンタメブランド価値」を合計した結果、白組が紅組を上回ります。
推しファン人数の増加
次に、アーティストのファンの人数を比較したところ、今年12月の時点で推しファンの数が前年よりも増加しているアーティストに目を向けてみましょう。白組の『Mrs. GREEN APPLE』は前年から17.1万人ものファンを増やしたことが大きな要因として挙げられます。さらに、初出場の『Number_i』や『TOMORROW X TOGETHER』も新たに多くのファンを獲得しています。
これに対して紅組では、『櫻坂46』が4.9万人の増加を示し、新人の『ME:I』も4.2万人を追加していますが、白組の勢いには及ばない印象です。このように、推しファン人数の増加から見ると、白組が優位に立っていることがわかります。
アーティストのリーチ力
最後に、アーティストのリーチ力を「エンタメリーチトラッカー」に基づいて比較すると、白組の『Mrs. GREEN APPLE』が30,000ptのリーチポイントを記録し、頭一つ抜けた存在となっています。紅組では『あいみょん』が15,000ptを得ているものの、白組が全体的に高い数字を示しました。
結論
これまでのデータ分析から、いずれの指標においても白組が優勢であり、今年の紅白歌合戦の勝敗は「白組」の勝ちとなることが予測されます。出場アーティストがどのような演出やパフォーマンスを披露するのか、またその影響が今後のエンタメブランドにどのように影響するのかにも注目が集まっています。