アフラックと福井大学が手を組み、高齢者の健康を支援する新モデル
2025年2月12日、アフラック生命保険株式会社(以下「アフラック生命」)とアフラックデジタルサービス株式会社、国立大学法人福井大学及び福井県若狭町が、共同でイノベーションを推進した成果として「第7回日本オープンイノベーション大賞」の「選考委員会特別賞」を受賞したことが発表されました。
この受賞の背景には、IoTデバイスを用いた高齢者の健康支援モデルの構築に関する取り組みがあり、特に地域に根ざした実践が評価されました。福井県若狭町で実施された「わかさ健活プロジェクト」は、地域住民の健康寿命を延ばし、介護費用の抑制を目指すもので、高齢者向けの食事や運動管理に関するアプリケーションを搭載したIoTデバイスを提供し、住民に新しい運動・栄養指導のモデルを築くことを目的としています。
「日本オープンイノベーション大賞」とは?
日本オープンイノベーション大賞は、内閣府が主催する表彰制度であり、先進的な取り組みや独創性をもったイノベーションを称えるものです。毎年、政府の主要な担当機関によって特別賞が選定される中、この度の受賞はアフラック生命と福井大学、若狭町が連携した結果として非常に意義深いものとされています。
実証実験内容
今回の取り組みは、2024年3月から6月にかけて実施され、高齢者に対するIoTデバイスの提供とその活用による運動・栄養指導が行われました。具体的には、県内31名の高齢者へ実際にデバイスとともにサービスを届け、その効果を確認しました。その結果、主に筋肉量や、サルコペニア(加齢による筋肉の減少とその影響を示す症候群)に関連する骨格筋 index(SMI)の改善が報告されています。このことは、高齢者の健康改善に向けた新たな方向性を示したと言えるでしょう。
期待される今後の展開
アフラック生命とアフラックデジタルサービス、福井大学、そして福井県若狭町は、今後も連携を深め、さらなる高齢者の健康寿命の延伸を目指していく方針です。新たなサービスが地域全体に普及することで、高齢者がより健康的に過ごせる環境を整えることが期待されています。
結論
この受賞は、ただの称賛を超え、地域の課題解決に向けた積極的な取り組みを示す良い例です。今後、他地域でも同様のモデルが採用される可能性もあり、日本全体の高齢者福祉向上に寄与することが期待されます。地域、大学、企業が一体となって挑む健康支援のモデルが、さらなる注目を集めることでしょう。