コンガテックの新冷却技術
2025-03-17 10:38:04

過酷な環境にも対応!コンガテックの新ヒートパイプ冷却ソリューション

過酷な環境にも対応!コンガテックの新ヒートパイプ冷却ソリューション



株式会社コンガテック(congatec)は、2025年3月11日、ドイツのニュルンベルクで開催されるembedded world 2025において、最先端のヒートパイプ冷却ソリューションを発表しました。新たに登場したこの冷却システムは、従来の水を冷却液として使用するのではなく、アセトンを利用しています。これにより、極低温環境でも凍結のリスクがなく、電子機器やシステム全体の保護が実現されます。

アセトンベースの冷却ソリューションはその優れた性能により、組み込みシステムやエッジコンピューティングにも対応。特に-40℃から+85℃の温度範囲で安定して動作することが求められる用途に最適です。これにより、自律走行車や従来型車両など、厳しい環境条件にさらされるシステムでも、優れた信頼性が提供されます。

この新しい冷却ソリューションは、特にコンピュータ・オン・モジュール(COM)の分野での適用範囲を大きく広げることが期待されています。今までは、信頼性を確保するために複雑かつ高コストなCOTSスロット製品やカスタム設計に依存する必要がありましたが、コンガテックの新型ヒートパイプ冷却システムにより、アプリケーション開発がより経済的に行えるようになります。これにより、開発者はコストを削減しつつ、迅速な市場投入が可能となります。

また、コンガテックのシニアプロダクトラインマネージャーであるユルゲン・ユングバウアー氏は、「新しいアセトンベースの冷却ソリューションは、従来の冷却技術では実現が難しかった過酷な環境下でのアプリケーションを実現可能にします。これにより、開発者にとっての新たな選択肢が広がります」と説明しています。

使用シーンとしては、港や空港、冷蔵倉庫内の物流車両、自律走行車両などがあります。これらの環境では、厳しい温度条件や衝撃がシステムの信頼性に影響を与える可能性がありますが、この冷却技術はそのような条件でも効果を発揮します。

さらに、今回発表された冷却ソリューションは、COM Express Type 6のconga-TC675や、耐環境仕様のconga-TC675rとの組み合わせでも高度な効果を発揮します。これにより、COM-HPC MiniやCOM-HPC Client、さらには耐環境エッジサーバー向けのCOM-HPC Serverなど、多様なフォームファクターに対応する冷却システムを提供することが可能です。

この最新のヒートパイプ冷却システムの開発は、局所的なホットスポットを効率的に冷却し、高い放熱性能を実現するためのコンガテックの取り組みを示しています。信頼性の高いコンピューティングを支持するための冷却ソリューションを提供することで、コンガテックはますます注目される存在になっています。

ユルゲン・ユングバウアー氏は、「コンガテックでは常に信頼性の高いハイパフォーマンス冷却が重要であると捉えています。この新しいアセトンベースの冷却ソリューションは、業界内での当社の技術的リーダーシップを再確認する機会となります」と締めくくりました。

コンガテックの新しい冷却ソリューションに関する詳細は、ぜひ公式サイトをご覧ください。こちらから情報をご確認いただけます:コンガテック公式サイト

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会社情報


コンガテックは、組込およびエッジコンピューティングに特化したグローバルなプロバイダーであり、コンピューターモジュールを基盤としたハイパフォーマンスハードウェアやソフトウェアビルディングブロックを提供しています。これにより医療、ロボティクス、産業オートメーションなど、様々な分野で利用されています。詳細はコンガテックのウェブサイト、またはLinkedInやYouTubeでの情報提供をご覧ください。


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会社名
コンガテックジャパン株式会社
住所
東京都港区浜松町1-2-7浜松町一丁目ビル301
電話番号
03-6435-9250

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