2025年に開催される子どもいじめ防止学会設立記念大会
2013年に『いじめ防止対策推進法』が成立し、既に10年間が経過しました。この間、日本国内ではいじめに関する取り組みが進められてきましたが、最近の文部科学省の調査によると、いじめの認知件数や重大事態の件数が令和6年度に過去最高を記録するなど、依然として深刻な問題が続いています。このような現状を踏まえ、いじめ対策には学校教育に限らず、司法、医療、福祉、行政など多岐にわたる専門家の協力が必要不可欠です。
いじめ防止学会の設立
このたび、様々な分野の専門家が集まり、いじめに関する研究や実践を推進するために「子どもいじめ防止学会」が設立されました。これに伴い、2025年7月19日(土)と20日(日)の2日間、東京経済大学(東京都国分寺市)にて設立記念大会が開催されることが決定しました。この大会の主催は、東京経済大学の野村武司教授です。
大会の詳細
大会の参加登録は、すでに公式ホームページで開始されており、いじめ問題の解決に向けた様々な活動や意見交換が行われる予定です。参加費用は、会員8,000円(早期割引:7,000円)、学生会員4,000円(早期割引:3,000円)、非会員10,000円(早期割引:8,000円)となっており、懇親会費は全ての参加者が4,000円です。
プログラム概要
1日目は、理事会や総会、設立に関する挨拶などが行われます。その後、「いじめから子どもの命を守る」をテーマにした記念シンポジウムが実施され、教育評論家の尾木直樹氏による講演や、旭川いじめ自殺事件を振り返るシンポジウムが展開される予定です。
2日目には、いじめ研究の国際比較と、日本におけるいじめ研究についての記念講演が行われ、その後、教育講演および分科会が平行して開催されます。これらのプログラムは、いじめ問題に関心のある多くの人々にとって、非常に貴重な学びの場となることでしょう。
WEBセミナーについて
また、2025年の5月31日(土)には、第一次WEBセミナーも予定されています。こちらでは、「いじめ」に関連する心理的な傷に向き合うための具体例を通じて学ぶ講演が行われます。講師は岩手医科大学の八木淳子教授で、会員は無料で参加可能ですが、非会員は2,000円の参加費が必要となります。
このWEBセミナーは、ZOOMを利用して実施され、参加には事前の申し込みが必要です。参加申し込みや詳細は公式ホームページにてご確認ください。
まとめ
子どもいじめ防止学会は、いじめ問題の解決に向けて専門家が集まり、実践と研究を進めていく重要な組織です。それぞれのイベントには様々な背景を持つ参加者が集まりますので、いじめに対する理解を深める貴重な機会を逃さずに、ぜひご参加ください。