UDタクシー乗車運動が目指す未来
2026年10月23日(金)に実施される「全国一斉行動!UDタクシー乗車運動」について、DPI日本会議が発表した。この運動は、ユニバーサルデザインタクシー(UDタクシー)の利用促進を目的としており、特に車いす利用者の乗車拒否の実態を明らかにすることを目指している。近年、UDタクシーの普及が進んでいるが、未だに車いすユーザーが乗車を断られるケースが存在しているという。
UDタクシーの現状
国土交通省は、タクシー事業者に対して車いすユーザーの乗車拒否が法律に違反することを周知させるため、定期的な運転手研修の実施やケーススタディの積み重ねを求めてきた。しかし、過去の調査結果によると、全体の乗車拒否率は2019年から増加傾向にあり、東京都外では乗車拒否されたケースが30%を超えることがある。
最新の調査結果では、電動車いす利用者の乗車拒否率はわずか13%にまで低下したが、簡易電動車いす利用者の拒否率はなんと80%に達しており、地域や車いすの種類によって大きな格差があることが浮き彫りになっている。
研究を進めるDPI日本会議は、2026年10月23日に全国一斉の「UDタクシー乗車運動」を実施し、これに参加する車いすユーザー達が実際にUDタクシーを利用することで、乗車拒否の有無、乗車に要した時間、ドライバーの対応などのデータを収集する。これらの結果をもって、タクシー事業者や国土交通省への改善提案を行う。
調査への参加方法
調査への参加は以下の方法で行える。
1.
道路で流しのUDタクシーを利用する: 空車として表示されたタクシーに手を上げて乗車し、乗車を断られた場合は会社名や車両ナンバーを控える。
2.
タクシー乗り場から乗車する: UDタクシーを選んで乗車。
3.
配車アプリを利用する: スマートフォンのアプリからUDタクシーを呼び、利用状況を調査。対象車両を指定して配車できる場合もある。
4.
電話での配車依頼: タクシー会社に電話し、UDタクシーがあるか確認。
また、運動の参加者には、乗車時の写真や動画の記録が推奨される。これにより、乗車時の環境が可視化され、次なる改善に役立てられる。
目指す社会
DPI日本会議は、この取り組みを通じて誰もが安心してUDタクシーを利用できる社会の実現を目指している。ドライバーへの研修を充実させることで、車いすユーザーを自信を持って受け入れる環境を整えることが重要であり、事業者とドライバーの協力を促進することが最大の目標である。
全国の車いすユーザーに参加を呼びかけ、2026年の調査結果としてさらなる改善策を導き出すための運動が期待されている。車いすユーザーが自由に移動できる未来を共に築いていくために、意義ある一歩を踏み出そう。 これが実現すれば、真の意味での「ユニバーサルデザインタクシー」が広がることだろう。