三井住友カードとDynamicsが生み出したロック機能付きクレジットカードの全貌

三井住友カードとDynamics Inc.が提携

三井住友カードが米国のDynamics Inc.との提携により、世界初となるロック機能付きのクレジットカードを発行する予定です。この新型カードは、セキュリティーが強化され、ユーザーの安心を提供します。

新型カードの機能

新しいクレジットカードには、LEDランプや液晶、タッチ式ボタンが搭載されています。利用者はカード上のボタンを押して自分で設定したパスワードを入力することでカードを起動できます。起動後、液晶にカード番号が表示され、その間だけ磁気ストライプおよびICチップがアクティブ化されます。これにより、店舗やインターネットでの決済が可能になりますが、利用後にはカード番号が表示されなくなり、再度の使用はできなくなります。

パスワードの設定はカードを受け取った際に、簡単に行うことができます。ユーザーは希望するパスワードを2回入力するだけで、数秒で設定が完了します。

取引の従来インフラとの互換性

このロック機能付きカードは、Visa加盟店で通常通りに利用できるため、顧客は従来の決済システムや加盟店端末を利用できます。この互換性によって、ユーザーは安心して新型カードを使うことができます。

業界初を誇るセキュリティー

三井住友カードの執行役員である神野雅夫氏は、CES2018でこのカードの発表を行い、「日本市場において最高クラスのセキュリティーを提供する決済カード」と紹介しました。これにより、ユーザーがより安全に購入できる環境が整えられます。

Dynamics Inc.のCEO、Jeffrey Mullen氏も、日本市場にこの新しい決済体験を提供できることを喜びとして表明し、今後の展望についても言及しました。彼のコメントは、三井住友カードとのさらなる協力を通じて新しい価値を生み出すという意気込みを示しています。

Dynamicsの実績

また、Dynamics Inc.はCES2018において、カード情報のダウンロード機能を持つ「Wallet Card™」を発表し、技術革新において多くの賞を受賞しています。これにより、Dynamics Inc.は決済業界での技術革新の先駆けとして評価されています。

三井住友カードについて

三井住友カードは1967年に設立され、日本国内におけるVisaのリーダーとしての役割を果たしてきました。クレジットカード業界をリードし、キャッシュレス化を一手に進めています。FinTech企業との提携や新たなビジネスモデルの構築など、時代のニーズに応じた商品開発にも気を配っています。

Dynamics Inc.の概要

Dynamics Inc.は2009年に設立され、カード、プロセシング、モバイル決済という3つの事業を展開しています。アジアや欧米の金融機関との提携を通じて、世界中の消費者のニーズに応じた商品を開発しています。また、アジア太平洋地域本部や中南米本部を持ち、グローバルに事業を展開しています。さらに、日本法人であるDynamics株式会社も設立され、国内のカード発行を支援しています。

この新型クレジットカードの登場によって、ユーザーはより安全で便利な決済体験を享受できることでしょう。