新幹線の実態に迫る『実録 新幹線検修』
2025年9月10日にイカロス出版から発売される書籍『実録 新幹線検修』は、日本の鉄道史に名を刻んできた新幹線の検修の実態を現場目線で記録しています。本書は、1964年に新幹線が開通して以来、東京側の重要な基地として機能してきた東京第一運転所を舞台に、国鉄から民営化に至るまでの新幹線車両検修のリアルな状況を具体的に描き出しています。
東京第一運転所とその意義
新幹線の拠点となる東京第一運転所は、かつて品川インターシティの地にあり、新幹線の検査や修繕を担う重要な役割を果たしてきました。国鉄時代から続くこの現場では、数十年にわたり新幹線車両の整備が行われ、無事故で安全な運行を支える大動脈を維持してきました。本書では、その厳しい現場の実情を詳しく知ることができます。
お召列車の整備の実況
新幹線が日本の大動脈としての役割を果たす中、特別に運行されるお召列車の整備がどのように行われているのかも本書では語られています。著者である渡邉健志氏は、お召列車の整備を担当する臨修日勤に長年勤務していた経験を元に、特殊な整備がどのように行われるのかを詳細に説明しています。お召列車用に整備された車両には、特別な標識や設備が施され、その背後にある技術と手間が伝わってきます。
高速走行を支えるディーゼル機関車
本書では、国鉄時代に使用されていた911形ディーゼル機関車の検査や修繕についても触れています。この機関車は当時の最新技術を駆使し、最高速度160km/hという驚異的な性能を誇っていました。著者はこのディーゼル機関車の具体的な検査の手法や遭遇した課題についても記述しており、特に高度な技術と専門知識が必要であることを示しています。
誰に読んでもらいたいのか
この本は、新幹線の歴史や車両の検修に興味がある方、また鉄道の裏側を知りたい方に最適です。現場の経験を持つ鉄道マンのドキュメントを通じて、リアルな新幹線の姿を学ぶ絶好の機会です。
書籍情報
- - シリーズ名: 新幹線EX BOOKS
- - 書名: 実録 新幹線検修
- - 著者: 渡邉健志
- - 発売日: 2025年9月10日(水)
- - 仕様: A5判/128ページ
- - 定価: 1980円(本体1800円+税10%)
- - ISBN: 978-4-8022-1657-9
この機会に新幹線の検修に関する新たな視点を得てみませんか?