B2Bマーケティングの未来を探る「IGC Harmonics 2024」
2024年8月7日と8日の2日間、東京のウェスティンホテルにて「IGC Harmonics 2024」が盛大に開催されました。主催するのは、シンフォニーマーケティング株式会社です。
このカンファレンスは、B2B企業を対象にしたマーケティングのコンサルティングや教育、アウトソーシングに特化したビジネスを展開する同社が、業界の駆け引きを超え、グローバルな視点からのB2Bマーケティングのスタンダードを共有するための場です。今回は、約50社から120名のエンタープライズ企業のリーダーが集まり、特に注目されたのは初参戦の海外ベテランマーケターたちのセッションでした。
1日目:ケーススタディによる学びの深堀り
初日、参加者は国内事業会社のマーケターたちの体験を元に、業界の課題を共感し合い、成功事例を学ぶ時間を過ごしました。日本のB2B企業が直面するマーケティングの課題を乗り越える具体的なアプローチが紹介され、実際に現場で揉まれた選抜者たちからの有益なフィードバックが参加者に新たな視点を提供しました。また、製造業のマーケターたちによるパネルディスカッションでは、これからのマーケターがどのように自己成長をし、他部門と連携を図っていくかが語られ、特にマーケティング担当者が抱える課題が新たな視点から議論されました。
2日目:グローバルへの道を切り拓く知識
最終日には、北米と欧州のマーケティングスペシャリストたちが来日し、B2B企業の成長を促すための具体的な戦略と手法を伝授しました。「RevOps組織への変革」や「アカウントベースドマーケティング(ABM)の進化」など、先進的なマーケティング手法に関するセッションは参加者にとって目から鱗の体験であり、同時に日本のマーケティング界での遅れを実感させるものでした。特に、ABMを導入している企業が多い中、国内にはその技術を提供するベンダーが殆どいないという現実は衝撃的でした。
インタラクティブなセッションでは、グローバルに活躍するマーケティングリーダーとの意見交換が行われ、特に「失敗を恐れず挑戦し続けること」「学びは続くべき」というメッセージは参加者たちに大きな影響を与えました。このような辛口の意見を聞くことで、参加者らは今後のマーケティング戦略に生かすヒントを得た様子でした。
ネットワーキングの機会
カンファレンスの合間には、食事を共にしながらのネットワーキングセッションが設けられており、参加者同士で親密な関係を築く貴重な場ともなりました。B2Bマーケティング企業同士の絆は、知見の共有を通じて強まっていき、共通の課題に対して共に解決を試みる姿勢が見受けられました。
結果としての新たなアワード
また、初めてマーケティングリーダーを表彰するアワードも開催され、若手マーケターたちは名誉あるRecognitionを受けることができました。今後のマーケティング業界のリーダーを育成するこの取り組みは、さらなる発展を望む声が多数上がり、大きな反響を呼びました。
「IGC Harmonics 2024」はただの情報の共有に止まらず、未来のマーケティングリーダーを想起させる出会いと学びの場として、参加者全員にとって意味深い体験となったことでしょう。今後の開催にも大いに期待が高まります。
終わりに
シンフォニーマーケティングは、2020年に設立されたB2Bマーケティング人材育成サービス「IGC」を背景に、今後も常に進化し続けるマーケティングの現場を支えていくことでしょう。参加者の皆さんが感じたこのイベントの価値を次の世代にどう伝えていけるのか、引き続き注目が集まります。