動物病院向けオンライン相談システム『みるペット』がβ版をスタート

動物病院向けオンライン相談システム『みるペット』β版サービス開始

新型コロナウイルスの影響で、医療分野ではオンライン相談や診療の重要性が高まっていますが、動物医療はまだ十分な議論がなされていません。しかし、株式会社みるペットは、飼い主と動物病院をつなぐ新しいオンライン相談・診療システム『みるペット』のβ版を提供開始しました。このシステムは、2020年5月22日から7月31日まで、全国の飼い主に対して無料で利用可能です。

サービス提供の背景

新型コロナウイルスが広がり、多くの人々が外出を控える中、飼い主は「病院に行くべきか」と悩むことがあります。特に、慢性疾患を抱えているペットを持つ飼い主は、必要な薬を求めるために来院することに躊躇を感じています。それゆえ、動物病院側でも無駄な来院を避け、感染リスクを減少させたいというニーズがあります。『みるペット』は、こうした状況を鑑みて、オンラインでのコミュニケーションを促進し、動物の健康を維持しながら新型コロナの影響を軽減することを目指しています。

β版サービスの概要

このサービスには、全国の動物病院と飼い主が登録でき、飼い主は無料でオンライン相談・診療を利用することができます。利用料金は、飼い主の1回あたりのシステム利用料を300円とし、この期間中は何度でも無料で利用することができます。動物病院に対する相談料や診察料は別途発生します。

『みるペット』の利用は簡単で、飼い主は会員登録を行った後、かかりつけの病院や近隣の動物病院を探して予約を行う形になります。2020年5月15日より、ウェブページでの会員登録が可能となります。

利用方法と注意点

サービスの流れは非常にシンプルです。予約、診療、決済、通知がすべてオンラインで完結します。ただし、現在の法律の範囲内では、初診のオンライン診療は禁止されているため、飼い主はかかりつけの獣医師と相談しながら利用する必要があります。

企業理念と今後の展望

株式会社みるペットは、動物と飼い主が健やかな生活を送るために、より良い医療サービスを提供し、効率的な動物医療の環境を整えることに努めています。動物の健康を見守り、診察や看病をサポートすることを目的に、今後もさらなるサービス開発に取り組む予定です。2019年11月、同社は東京都中小企業振興公社の評価事業に選ばれ、新たなサービスの展開が期待されています。