佐賀のドローン調査
2025-11-04 14:45:30

佐賀県初のドローンを利用した下水管内部調査が実施される

佐賀県初の「IBIS2」による下水道管調査



佐賀県は、2025年10月9日に市内で、初の狭小空間点検ドローン「IBIS2」を用いた下水道管の内部調査を実施しました。この取り組みは、株式会社Liberawareと九電ドローンサービス株式会社、及び地元の株式会社バイオテックスが連携し、下水道の維持管理の向上を目指しています。

「IBIS2」とは?


「IBIS2」は、狭くて困難な環境下での検査に最適な世界最小級のドローンであり、特に屋内設定や暗所での点検に特化しています。具体的な寸法は194mm×198.5mm×58mmで、重量は243g(バッテリー込み)。これにより、従来の手法では難しかった内部の詳細な映像を取得することが可能になりました。このドローンの導入により、点検作業の効率化、作業員の安全確保、そしてコスト削減が期待されます。

調査の背景


佐賀市上下水道局は、住民の安全を守るため、定期的に下水道管を点検・維持・補修する計画を進めています。特に、腐食や破損のリスクが高い箇所では、より精度の高い調査が求められています。そのため、今回の調査では新たな技術を導入し、IBIS2を用いた内部調査が実施されました。

調査の内容


調査は、佐賀市の神野地区に設置された直径1.2mの下水道管約270mを対象としました。IBIS2の特性により、GPS信号が届かない場所でも安定した飛行が可能に。撮影された映像では、腐食の状況や亀裂の有無、堆積物の状態をチェックでき、今後の維持管理計画に役立つ情報が得られました。また、この調査により、従来の目視点検では把握しきれなかった部分の詳細を明らかにできました。

役割分担


今回の研究では、各社が特有の役割を果たしました。佐賀市は点検の目的と課題を提示し、Liberawareはドローンの開発と現場の支援を担当、QDSはオペレーションを担当しました。バイオテックスは現場の調査手法の提案と実行に携わりました。このように、各社の協力によって、大きな成果を上げることができました。

今後の展望


佐賀市上下水道局の担当者は、全国的に老朽化が進む下水道管の維持管理において、安全で効率的な点検方法の重要性を強調。最新技術を積極的に利用し、市民の生活を守るための基盤を確保していく考えを示しました。今後も、さらに高い維持管理体制の構築に努めていく方針です。

まとめ


今回の調査を通じて、狭小空間での点検におけるIBIS2の性能の高さが再確認されました。Liberaware、QDS、バイオテックスの3社は、現場のニーズを取り入れながら、「IBIS2」を駆使した点検手法の導入を積極的に行い、さらなる技術開発や社会実装を進めていく計画です。こうした技術革新が進むことで、佐賀県内のインフラの健全性が保たれ、安全で安心な暮らしが実現されることが期待されます。


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会社情報

会社名
株式会社Liberaware
住所
千葉県千葉市中央区中央3-3-1 フジモト第一生命ビル6階
電話番号
043-497-5740

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