DNPのAI販促サービス
2024-10-11 14:20:04

AI活用で新店舗の宣伝予算最適化を実現するDNPの新サービス

AI活用で新店舗の宣伝予算を効率化するDNPの新サービス



大日本印刷株式会社(以下、DNP)は、小売業向けに新たに開発したサービス「DNP販促最適化AI」を、2024年10月から提供を開始します。このサービスは、新店舗やリニューアル店舗が開店後7日間の売上を最大化するために、AIを駆使して宣伝予算の最適化を図ります。特に、宣伝手法に応じた予算配分(YouTube広告、ポスティングチラシ、新聞折込など)をAIが自動で算出し、店舗管理者による効率的な運用を支援します。

開発の背景


新店舗を開く際、店舗ごとに様々な特性があり、地域や商圏、規模、オープンのタイミングによって最適な宣伝戦略は異なります。しかし、宣伝業務の専門知識がない店舗管理者がそれらを考慮するのは非常に難しいものでした。また、膨大なデータを分析し、他の店舗と比較して適切な手法で予算配分することも、通常の業務においては負担が重くなります。その結果、コストを抑えるために最小限の宣伝にとどまり、売上の機会を逃すケースも少なくありませんでした。

この問題を解決するためにDNPは、独自のAIを使って、担当者の経験や知識に依存せずに、最も効果的な宣伝手法を選定し、予算を最適化できるサービスを構築しました。

サービスの特徴


「DNP販促最適化AI」では、提供された宣伝予算、店舗情報、商圏情報を基に、宣伝手法の最適な予算配分を表示します。AIは開店後7日間の売上向上をめざし、最も有効な組み合わせを導き出します。そのため、現場の担当者は煩雑な分析作業から解放され、宣伝手法の選択と予算の決定が容易になり、時間を大幅に節約できます。

また、このサービスはDNPがカタログ制作のために開発したシステムを応用しており、過去の購買データを活用して売上を最大化するカタログのレイアウトを自動生成する技術にもとづいています。この技術は現在特許申請中で、今後の展開が期待されています。

新サービスの導入においては、企業ごとに必要なデータと宣伝手法の選択肢を考慮して、個別にシステムと運用プロセスが設計されます。初期開発費用は約1500万円から、月額運用費は約100万円からとなります。

総合的な販促支援


DNPは、予算配分が行われた後も、チラシ作成やポスティング、デジタル広告配信といった販促活動全体を包括的に支援します。オンライン広告とオフライン広告を効果的に組み合わせ、各クライアントのニーズに応じた具体的な施策を展開することが可能です。

今後の展望


DNPは今後、店舗を持つ小売業者を中心に「DNP販促最適化AI」を展開し、サービスの精度向上や機能追加を図っていく予定です。2025年度末までに累計5億円の売上を目指し、さらなる企業の利益拡大に寄与することを目指しています。

このように、AIを活用した販促支援サービスは、小売業における新たな可能性を示しています。多様な宣伝手法を駆使し、効果的な売上向上を図るための革新的なアプローチが、今後ますます注目を集めそうです。


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会社情報

会社名
大日本印刷株式会社
住所
東京都新宿区市谷加賀町1‐1‐1
電話番号

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