VR技術で広告効果を明確化する「バーチャルアドバリュー」
昨今、広告業界はデジタル領域においてもリアル領域においても、ターゲットへのアプローチ方法が多様化しています。そんな中、広告の効果をどのように計測するかは常に課題でした。特に、電車内や店舗内での広告は、実際の視覚的な体験を再現することが難しく、広告効果を測定する手段は限られていました。
そこで、株式会社HOLIDAY STUDIOが新たに開発した「バーチャルアドバリュー」が注目されています。これは、株式会社ディーアンドエムおよび株式会社360Channelとの業務提携により生まれた、VR技術を活用した広告評価システムです。
「バーチャルアドバリュー」とは?
「バーチャルアドバリュー」は、ターゲット消費者が実際にVR空間内でリアルな広告に触れる体験を提供します。これにより、電車内、店舗内、街頭など、生活の中で接する広告の効果を測定することができるのです。ユーザーはVRヘッドセットを装着し、仮想の広告シーンに没入することで、自然な環境で広告の視認性や印象を把握できます。
広告効果の測定が難しい理由
従来の広告効果測定では、リアルな場面での効果を把握することが難しいという課題がありました。例えば、電車内の広告に関しては、広告出稿後にその効果を測定する方法が限られていたため、効果の査定には多くのハードルがありました。それにより、広告主は広告の効率を最大化するための具体的なデータを得ることができず、改善に向けた施策が後手に回ることが多かったのです。
VRによるリアル体験が効果測定を変える
「バーチャルアドバリュー」によって、消費者は安心して広告に触れることが可能になります。ソフトウェアでは、ターゲットとした消費者を約500万人のモニターの中から選抜し、実際のテスト会場でVR装置を用いて広告に接触します。
このシステムにより、消費者の視野データや行動パターン、さらにアンケートデータを合わせて取得することができ、広告効果の可視化が進みます。具体的には、どの広告が何回見られたか、どれだけの時間見られたかといった情報を的確に捉えることができるのです。
第一弾サービスの導入
このシステムの第一弾として、2019年7月31日より「電車内広告評価システム」が提供されます。電車内の広告について、乗客がどんな行動をとったかをデータとして残し、その結果をもとに広告効果を測定します。この評価システムは、広告認知から興味度、最終的な反応につながる階層を見える化し、企業のマーケティング戦略に重要な役割を果たすことでしょう。
今後の展開と趣旨
さらに、今後はコンビニエンスストア内広告や街頭広告など、広範囲にわたる広告評価システムへの拡張が計画されています。広告主は、より正確なデータに基づいて改善点を把握し、効果的なプロモーション施策の実施を図ることができます。
無料体験会の案内
また、株式会社ディーアンドエムでは、「電車内広告評価システム」のサービス開始を記念して、VR機材を実際に使用できる無料体験会も実施予定です。興味のある企業はぜひお問い合せください。詳細は以下の連絡先をご参照ください。
株式会社ディーアンドエム
担当:濵田(はまだ)
TEL:03-6859-2296
E-mail:
[email protected]
今後、広告業界がこのような新たな技術によってどのように変化していくのか、その動向が非常に楽しみです。