共立女子大学とカゴメ社の食品ロス削減プロジェクトがスタート
東京都千代田区に位置する共立女子大学と共立女子短期大学は、カゴメ株式会社との産学連携による新たな取り組み、「もっと知ってもっと削減、トマトの有効活用プロジェクト」の第2弾を2024年に開始しました。このプロジェクトは、食品ロス削減を目的に大学生が取組む貴重な実践の場となります。
プロジェクト背景
この連携の背景には、環境問題に対する意識の高まりと、社会全体での食品ロス削減の必要性があります。共立女子大学の学長・佐藤雄一氏は、学内での教育と地域社会における実践的な学習の重要性を強調しています。カゴメの代表取締役社長・山口聡氏も、企業の社会的責任を踏まえた新たなビジネスモデルの構築を目指しております。
学生たちの挑戦
今年度のプロジェクトは、ビジネス学部の野沢誠治教授のゼミに所属する4年生の学生12名が参加します。昨年度は「規格外トマトの活用」をテーマにした授業が行われ、学生が考案したアイデアがカゴメの関係者に提案されました。今年は、カゴメグループの「いわき小名浜菜園」で発生する規格外トマトを使用した「フラガールトマトジュース」の完売戦略を立案することが求められています。
このジュースは、形や大きさが市場基準に満たないため流通しないトマトを利用して製造されており、地域の特産品としての位置づけにも期待が寄せられています。学生たちは、女子大学生ならではの視点からマーケティング施策を提案しなければなりません。
プロジェクトの進行スケジュール
プロジェクトは4月にオリエンテーションを開始し、徐々に実施されます。具体的なスケジュールは以下の通りです。
- - 4月16日 オリエンテーション
- - 5月下旬 中間発表
- - 6月中旬 学生を対象とした定量調査(アンケート)実施
- - 7月中旬 最終発表
参加者たちは、実際の商品の試飲や特長の比較を通じて、より具体的なマーケティング戦略へとつなげていきます。
参加者の声
オリエンテーションに参加した学生からは、昨年度の成果があるため「自分たちが考えたアイデアが実社会に影響を与えるかもしれない」と、期待の声が聞こえました。この取り組みを通じて、自身の学びを活かし、社会へ貢献できる機会を重視したいと語っています。
カゴメの企業理念
カゴメ株式会社は1899年に創業し、「トマトの会社から野菜の会社へ」というビジョンのもと、トマトケチャップや野菜飲料などを広く展開しています。特に、自社の取扱い商品の開発やマーケティングは、一連のプロジェクトを通じて学生たちにも学んでほしい重要なテーマです。
さいごに
この「フラガールトマトジュース」を通じて、共立女子大学とカゴメの共同プロジェクトは、食品ロス削減に向けた一歩を踏み出します。学生たちのアイデアがどのように実を結ぶのか、今後の展開が非常に楽しみとなっています。