日本のゲーム開発者を支援する新たな取り組み
ゲーム業界において、日本の開発者とパブリッシャーは常に革新を求められています。そんな中、Game Round, Inc.が新たな支援策を発表しました。カリフォルニアに本社を構える同社は、世界最大のコミュニティベースのオープンテストプラットフォーム「G.Round」を運営しており、これを利用して日本のゲーム開発者に無償でテストプラットフォームを提供することを決定しました。総額5,000万円に相当する12枠のゲームテストが無償で用意されています。
G.Roundのしくみと特徴
G.Roundを通じてゲームをテストする開発者は、プレイヤーからのフィードバックやユーザーデータをリアルタイムで可視化できます。これにより、作品の方向性やマーケティング戦略を見直すことができ、リリース前から購買ターゲットを明確にすることが可能になります。この仕組みは、成功率を高めるのに役立ちます。
G.Roundを利用したタイトルには、すでに大手パブリッシャーとの契約を果たした作品があり、505 Gamesからリリースされる『Stray Blade』やGamigo Groupの『Fractured』などがその一例です。さらに、同社はドイツのケルンビジネスやスイスのスイスゲーム、スウェーデンの自治体、マレーシアのMDEC(マレーシア・デジタルエコノミー公社)など、各国の政府機関と連携し、ゲームクリエイターへの支援も行っています。
共同設立者のRick Nahm氏は、「日本のスタジオは常に素晴らしいゲーム体験を提供しており、特に革新的なアイデアが豊富です。私たちのビジネスネットワークを拡げる中で、日本のゲーム業界に関わることができるのは非常に嬉しい」と述べています。
他の開発者の成功事例
実際にG.Roundを使ってゲームをテストした株式会社ネオトロの「NeverAwake」のクリエイターである佐渡 大志氏は、「G.Roundのレビューは非常に質が高く、プレイヤーから多くの具体的なフィードバックを得ることができました。特に国際的なプレイヤーからの意見は制作方針において大変有意義でした」と感想を述べています。
また、G.Roundでは30万人以上のゲーマーが参加しており、毎週2本の新作ゲームが紹介されています。ゲーム数は常時8本と限定されているため、素晴らしいタイトルが埋もれてしまう心配がなく、注目を集めることができます。
今後の展望
2022年には910万ドル(約10億円)の資金調達を実施したG.Roundは、モバイル版への最適化や新機能の追加、データ分析サービスの拡充に力を入れています。優良なパートナーとの連携を図りつつ、ゲームコンテンツ事業への投資も増やす計画です。
テストへの応募要件
- - 費用: 無償
- - 採択ゲーム数: 12
- - タイトル条件:
- PC版向けに開発されていること
- ゲームプレイが30分以上あること
- ジャンルは不問
応募方法
応募は
こちらのGoogleフォームから可能です。
イベント参加予定
G.Roundは、8月6日から7日に京都で開催されるBitSummit 2022に参加し、日本の有望な開発者とネットワークを築く予定です。お問い合わせは、
[email protected]へどうぞ。
会社概要
G.Roundは、ゲーム開発者にリアルタイムのフィードバックを提供するコミュニティ型オープンテストプラットフォームです。30万人以上のユーザーを有し、リリース前にゲームのクオリティを確保するための貴重なデータを提供しています。開発者はこのデータを活用して、製品を効果的に市場に送り出すことが可能です。
Game Round, Inc. について
- - URL: 公式サイト
- - 所在地: 3435 Wilshire Blvd., Ste. 1400, Los Angeles, CA 90010, USA
- - 設立日: 2019年12月