持続可能なリサイクル社会の実現に向けた新たな取り組み
近年、環境問題への関心が高まる中、持続可能な社会を目指す動きが加速しています。その中で、株式会社エフピコと株式会社三徳が協力し、リサイクルに関する新たな取り組みを開始しました。このコラボレーションは、東京都内のスーパーマーケットにおける使用済み食品トレーとペットボトルの回収・再利用を中心に展開されています。
エフピコと三徳の協働
エフピコは、スーパーマーケットやコンビニエンスストア向けに容器を製造・販売する国内最大手メーカーです。一方、三徳は東京都23区を中心に展開するスーパーマーケットで、「よりよいものをより安く」をモットーに地域に密着したサービスを提供しています。両社は、顧客から回収した使用済み食品トレーとペットボトルをエフピコが資源化し、再び新たな容器として生まれ変わらせる「トレーtoトレー」「ボトルto透明容器」のリサイクル活動を推進しています。
リサイクル活動の具体的な取り組み
三徳の店舗では、専用の回収ボックスが設置されており、顧客は使用済みのトレーやペットボトルを持ち寄ることができます。回収された資源はエフピコにより処理され、新たなエコトレーやエコAPET、エコOPETとして再利用されます。この活動により、2024年2月期には167トンのCO2排出削減を達成しました。これは、レジ袋約542万枚の使用に相当する量とされ、環境保護に寄与する重要なステップです。
地域のエコリーダーとして
三徳は「お店が地域のエコリーダー」としての役割を果たすべく、リサイクルステーションを設けています。ここでは、食品トレーやペットボトルに加えて、牛乳パックやアルミ缶なども回収し、地域のエコ活動を促進しています。
このように、地域の人々が主体的にリサイクル活動に参画できる仕組みを整えることで、三徳はより環境に優しい店舗づくりを進めています。
目指す未来
今後、エフピコと三徳は「ストアtoストア」を通じた水平リサイクルの取り組みをさらに強化していく意向です。2026年2月期には192トンのCO2排出量抑制を目指しており、持続可能な循環型社会の実現に向けて、より一層の努力を続ける姿勢を示しています。
この活動は、単なるリサイクルにとどまらず、地域社会の環境意識を高め、持続可能な未来をつくるための重要な取り組みです。参加するすべての人々が、その意義を理解し、積極的に協力することで、さらなる成果を期待できるでしょう。
参考情報
株式会社エフピコは、1962年に設立され、東京都新宿区に本社を置く容器製造会社です。公式ウェブサイトは
こちらです。
株式会社三徳は1949年設立のスーパーマーケットで、新宿区を拠点に展開しています。詳細は
こちらで確認できます。