神奈川県綾瀬市にシェアサイクル「HELLO CYCLING」サービスが登場

2024年11月7日、神奈川県綾瀬市はOpenStreet株式会社との間で「綾瀬市シェアモビリティ実証実験事業の実施に関する協定」を締結し、シェアサイクルサービス「HELLO CYCLING」の運用を開始しました。この取り組みは、移動の自由度を高め、市民の交通の利便性を向上させることが目的です。

シェアサイクルの必要性

綾瀬市は神奈川県の中央部に位置し、都心からは約40kmの距離にあります。市内には鉄道駅がないため、住民は複数の交通手段が必要とされていました。隣接する自治体でのシェアサイクル導入の広まりを受けて、市としてもシェアサイクルの実施を検討していたのです。この状況を受け、市内の交通ネットワークを整備し、地域の回遊性を高めるための重要な一歩が踏み出されました。

「HELLO CYCLING」の概要

「HELLO CYCLING」は、全国26都道府県で展開されているシェアリングサービスで、約9,600カ所に駐輪場を設置しています。利用者はアプリを通じて、自転車の予約や返却を簡単に行うことができ、通勤・通学、買い物など日常の移動手段として活用されています。

ステーションの設置と運用

新たに設立された「HELLO CYCLING」のステーションは、市民文化センターや光綾公園など、市内32カ所に設置されています。また、海老名市や藤沢市にもステーションがあり、他の地域へのスムーズな移動も可能です。これにより、綾瀬市内外の交通ネットワークが充実し、一層の便利さが期待されています。

実証実験の期間と役割分担

協定は令和6年11月7日から令和9年11月30日までの期間で締結されており、綾瀬市とOpenStreetはそれぞれ異なる役割を担っています。綾瀬市は事業の効果検証や自転車の貸出地点の確保を行う一方、OpenStreetはステーションの整備や運営全般を担当します。これによって、実証実験の成功を目指すとともに、市民の交通利便性向上を図ります。