サステナブル経営推進機構、SX戦略を最終報告
一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)は、このたび2030年を目標とした独自の「SX(Sustainability Transformation)戦略」の最終報告を公表しました。この戦略は、持続可能な未来を築くために、2050年の「サステナブル完全循環社会」の実現を目指しており、そのための中間目標として2030年には「良好なる資源・炭素循環を実感し、評価される社会」の実現を目指します。
SX戦略の概要
SX戦略は、企業や生活者の意識・行動を変革する「サステナブルデザイン」を強化し、社会の持続可能性を高めるためのアクションプランを実行することに重点を置いています。これまでにも、SuMPOはカーボンニュートラル・イニシアティブや様々なプロジェクトを通じて、持続可能性向上に向けた様々な取組みを行ってきました。しかし、気候変動や生物多様性の問題は深刻化しており、企業も社会的責任に対する意識を強める必要があります。
戦略の視点と方針
SuMPOの最終報告は、以下の8つの視点から設計されています:
1. 気候変動
2. 生物多様性
3. 持続可能な水・エネルギー
4. 循環型経済
5. 自立型地域経済
6. 持続可能な暮らし
7. デジタルトランスフォーメーション(DX)
8. グローバルハーモナイゼーション
これらの視点から、2030年に向けた具体的な行動計画が策定されており、目標達成のための施策が明確になっています。特に、「心の豊かさ」を重視し、物質的豊かさからの転換も図られます。
アクションプランの提案
検討委員会は、7つの重点テーマに基づいておよそ17件の具体的なアクションプランを提案しており、いくつかのプロジェクトはすでに着手されています。SuMPOは、これらのプランを独自に推進するのではなく、政府や民間企業、地域団体との連携を重視し、共創の機会を広げるための努力を続けています。
まとめ
最終報告は、外部の意見を取り入れ改善が行われ、今後はエコプロ2024で発表される予定です。この取り組みに興味を持たれる企業や団体は、SuMPOとの共創の機会を検討することをお勧めします。サステナブルな社会の実現に向けて、共に関与し協力することが求められています。SuMPOの詳細な情報は、公式ウェブサイトにて確認が可能です。