FENNELがSUPER FORMULAとパートナーシップ締結、eスポーツとモータースポーツの融合を目指す

FENNELとSUPER FORMULAのパートナーシップ

プロeスポーツチーム「FENNEL」が、国内最高峰のフォーミュラカーレース「SUPER FORMULA」とのパートナーシップを発表しました。この提携は、eスポーツとモータースポーツの交流を促進し、業界の発展を目指すものです。

FENNELを運営する株式会社Fennel（東京都渋谷区）と、SUPER FORMULAを主催する株式会社日本レースプロモーション（東京都千代田区）は、2025年に「e-Motorsports部門」を新設し、新たに大湯都史樹選手をe-Motorsports選手として契約しました。この取組みは、モータースポーツ、eモータースポーツ、eスポーツの各分野の相互成長を図るものとなります。

近年のeスポーツ市場

近年、eスポーツは急速に成長しており、特に若者を中心に競技人口や視聴者数が拡大しています。しかし、その一方で、産業基盤の整備や収益モデルの構築、キャリアパスの確立など、さまざまな課題も存在しています。そのため、産官学の連携や他産業とのコラボレーションが求められています。

JRPが主催するSUPER FORMULAは、2024年度に観客動員数が年間20万人を超え、着実に成長しています。新たな顧客層を獲得するため、特に若年層へのアプローチが急務とされています。

共同プロジェクトの内容

FENNELとJRPは、eスポーツとモータースポーツの両方の特色を生かし、「eモータースポーツ」を共通のテーマとして共同プロジェクトを進めていきます。このプロジェクトでは、業界の新たな接点を創出し、若者層を対象とした就職フェアや合同就職説明会を開催する予定です。

自動車業界への各種FRONTSの提供を通じて、職業理解を深めると共に、人材の循環を促進します。観客と若年層の接触を増やし、他の産業とも連携していくことで、持続可能な発展を追求していきます。

FENNELの実績と今後の展望

株式会社Fennelは2019年に設立され、現在7つのeスポーツタイトルで部門を持つプロeスポーツチームとして業界に名を馳せています。VALORANTやPokémon UNITEにおいては日本国内での優勝を果たし、アパレル事業なども展開。SNSやYouTubeでのフォロワー数は合算して480万人を超え、広範なファンベースを形成しています。このパートナーシップを通じて、今後さらなる成長を目指し、業界全体を盛り上げる役割を果たしていくと期待されています。

FENNELとSUPER FORMULAの提携がもたらす新たな風は、eスポーツとモータースポーツの融合を通じて、次世代の育成と新しい市場の創出に寄与することでしょう。業界全体の発展に向けた一歩として、今後の動向に注目です。