ギリシャ喜劇『平和』初上演
2025-08-25 09:21:41

2500年前のギリシャ喜劇『平和』、日本初上演決定!ドイツ演出家のもとで新たに息を吹き返す

ギリシャ喜劇『平和』 日本初上演決定



2025年10月17日から19日、東京都墨田区にあるシアターΧ(シアターカイ)にて、ドイツの名演出家P・ゲスナーによるギリシャ喜劇『平和』が日本で初めて上演されることが決まりました。この舞台はうずめ劇場が主催し、戦後80年の日本に2500年前の笑いが響き渡ります。

チケット情報


チケットはすでに発売中で、運営はロングランプランニング株式会社が行っています。詳細や購入は公式ホームページをご確認ください。

古代ギリシャの名作を現代に


本作は、アリストファネスの原作をもとに、旧東ドイツの劇作家ペーター・ハックスによって翻案されました。日本語の翻訳は後藤絢子が担当し、現代日本の観客にも楽しめる内容に仕上がっています。ギリシャ喜劇の本質である笑いと風刺を通じて、現代社会の問題を問いかけます。

演出を手掛けるP・ゲスナー氏は、旧東ドイツ出身であり、1990年のベルリンの壁崩壊を直接見守った人物です。その貴重な経験をもとに、30年間日本で演劇活動を続けています。彼が5年前からこの上演の機会を心待ちにしていた『平和』、その期待を肩に背負った舞台がいよいよ日本で幕を開けます。

あらすじと特徴


物語の主人公は、戦争によって商売が立ち行かないブドウ農家のトリュガイオス。彼は「ゼウスのところに行き、平和の担当者と話をつけてくる!」と決意し、巨大な空飛ぶフンコロガシに乗って天界を目指します。しかし、到着したオリュンポスには神々はおらず、平和の女神が戦争の神によって井戸の底に閉じ込められているという過酷な現実が待ち受けていました。

この作品の見どころは、仮面劇の醍醐味です。一人の俳優が複数のキャラクターを演じわけることで、観客にとって全く異なる印象を与えます。また生演奏によるオリジナル音楽も特徴的で、中高生を含む世代全てが楽しむことができる構成となっています。

社会的意義


『平和』は日本で上演されるだけでなく、上演後にはベトナム国際実験演劇祭にも招聘されています。日本とベトナムは戦争を経験し、苦しみを乗り越えた国々として共通の平和の願いを表現する場ともなるのです。このように、うずめ劇場は常に社会的な問題をテーマにした作品に向き合い、現代日本のいびつさも浮き彫りにしていきます。

出演者紹介


キャストには、荒牧大道、後藤まなみ、松尾容子といった多彩な役者陣が揃い、客演として松下アキラや林家きく麿が参加します。特に松下は政治風刺の名手として知られており、彼らのパフォーマンスがどのように作品に寄与するのかにも注目が集まります。

まとめ


この特別な舞台『平和』は、たった一度の日本初上演であり、ギリシャ喜劇の面白さと現代の社会への問題提起を両立させた作品です。戦後80年を迎えた日本で、この古代の喜劇がどのように生まれ変わるのか、観客がその瞬間に立ち会うことを期待しています。劇場でお待ちしています!


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会社情報

会社名
ロングランプランニング株式会社
住所
東京都新宿区袋町25番地
電話番号
03-6228-1240

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