量子芸術の瞬間
2025-08-12 14:23:26

大阪・関西万博で実現する量子芸術の未来「Black Hole Recorder」

量子芸術と未来を見つめる「Black Hole Recorder」



2025年に大阪で開催される日本国際博覧会、大阪・関西万博。このイベントでは、量子、海洋、宇宙といったテーマに基づくエンターテイメント展示が行われます。その中でも特に注目を集めるのが、ADKマーケティング・ソリューションズが制作した「Black Hole Recorder」です。

この独自のプロジェクトは、理化学研究所の数理創造研究センター(iTHEMS)の依頼を受け、量子ブラックホール理論を基にしたサイエンスアート作品として誕生しました。「Black Hole Recorder」という名称からも分かるように、これは未来において人工ブラックホールが情報を蓄積するためのデバイスとして機能するという仮想の装置です。

ブラックホールの神秘とアート



「Black Hole Recorder」は、わずか0.1mmに圧縮された人工ブラックホールを搭載した蓄音機のような形状をしており、理論上は10の52乗ギガバイト、つまり10那由他バイトものデータを記録できる可能性を持っています。この作品を通じて、訪れる人々は情報の保存というテーマを通して、未来のビジョンを体感することができます。

展示は2025年の8月14日から20日まで、大阪・関西万博のEXPOメッセ「WASSE」で行われます。薄暗い展示空間では、観覧者がBlack Hole Recorderを通じて音の体験をすることができるように工夫されています。ここでは、展示コーナー全体が実験空間となり、来場者の音が常に録音され、未来のブラックホールに向けて「人類の声」を届けることを目指します。このコンセプトは、量子力学の「ブラックホール情報パラドックス」とも関連しており、まるで宇宙の彼方に自らの声を保存するかのような夢のような体験を提供しています。

最先端技術とアートの融合



本展示は、ADK MS、理研iTHEMS、そして他のクリエイターたちの協力により実現しました。量子力学の進展を背景に、多くの科学者やアーティストが見えない世界の魅力を探求してきました。そして、この展示を通じて、新たなアート表現が創出される瞬間を観客が体験できると期待されています。

会場では、量子コンピュータや量子通信技術、海洋の神秘に迫る深海研究などの最先端の研究成果がアートと共存する不思議な空間が広がります。また、このイベントでは、コンピュータゲームやトークイベントも行われるため、来場者は科学とアートの両方を楽しむことができます。

Useless Prototyping Studioの役割



「Black Hole Recorder」は、理研iTHEMSが立ち上げたデザインスタジオ「Useless Prototyping Studio」によって制作されました。このスタジオは、実用性よりも人々の心をインスパイアするプロトタイプを作成することを目指しています。科学とアートの新たな関係を模索し、未来の可能性を具現化することで、観客に新しい感覚を提供し続けます。

このプロジェクトは、未知への好奇心から生まれた理論や仮説が未来の世界を変える可能性を秘めています。今この瞬間から未来を考える契機となることを願い、ADK MSと理研iTHEMSのコラボレーションは続いていきます。

大阪・関西万博において、私たちの声を宇宙の彼方へと届けるための試みは、単なるアート展示を超え、未来を見据えた夢と希望を提供することでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社ADKホールディングス
住所
東京都港区虎ノ門1-23-1
電話番号
03-6830-3855

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