高専生支援の新展開
2019-09-12 10:01:26
高専生支援の新たな挑戦!みらい創造機構と高専キャリアの資本業務提携
高専生支援の新たな挑戦!みらい創造機構と高専キャリアの資本業務提携
東京工業大学(東工大)関連のベンチャーキャピタルファンドを運営する「みらい創造機構」と、高専生を特化したキャリア教育支援を行う「高専キャリア教育研究所」が資本業務提携を結びました。両社の協同により、高専生向けのキャリア教育支援プログラム「Curious」を立ち上げ、次世代の技術者を育成することを目指します。
資本業務提携の背景
みらい創造機構は2016年に設立され、総額33.4億円のファンドを通じて、東工大の技術を中心にしたベンチャー企業や、その卒業生が立ち上げた企業への投資を行ってきました。これまでに約20社への投資が実行され、イノベーションを促進するために起業家教育やベンチャーの育成にも力を入れています。
一方で、高専キャリアは、高専生が持つポテンシャルを最大限に引き出すために、キャリア教育セミナーやアイデアソン、就職支援などのプログラムを提供し、2,000名を越える高専生および卒業生のネットワークを構築しています。このネットワークは、企業や投資家から注目を集め、エンジニア人材不足の解消にも貢献することが期待されています。
両社の提携がもたらす波及効果
今回の提携によって、両社は高専生や卒業生とのマッチングを強化し、投資先企業の価値向上を図ることが可能になります。資料の中でも、高専キャリアはこの提携を通じて、会員である高専生により多くの就業機会を提供し、起業をしやすい環境を整えることができるとしています。
このような取り組みを経て、両社はより大規模かつ効果的な支援を行うべく、資本業務提携を決定。高専生のキャリアへの選択肢の幅を広げ、次世代の技術者を育成するための環境を一層充実させていく方針です。
「Curious」の具体的な取り組み
資本業務提携の一環として、高専生向けに新たなブランド「Curious」が設立されます。「Curious」は、「高専生を、もっと挑戦者に」というミッションのもと、キャリア教育や事業開発、起業家育成などを総合的にサポートします。
その具体的な活動の一つとして、2019年9月21日と22日に、高専生がビジネスアイデアを競い合う「Curious Biz-con」が開催されます。全国の高専生が集まり、優れたアイデアをビジネスとして育てる機会があります。また、同年10月1日には、キャリア関連情報を提供するメディア「Curious」が正式に立ち上がり、1万人以上の会員登録を目指したプロモーションも予定されています。
高専の重要性
高等専門学校(高専)は1962年に設立され、技術者育成機関としての役割を果たしてきました。卒業生たちは多くの大手企業やスタートアップで活躍しており、企業も高専生の採用に前向きです。
このような高専生のキャリア形成をサポートする取り組みは、今後の日本のものづくりやイノベーションの進展に寄与することが期待されます。企業と高専生の橋渡しを行う「Curious」が、エンジニア不足や国際競争力の強化にどう寄与していくのか、その活動に注目です。
まとめ
今回のみらい創造機構と高専キャリアの資本業務提携は、日本のエンジニア育成において新たなステージを迎える可能性を秘めています。高専生たちの挑戦をサポートし、未来の技術者がより多様なキャリアを築けるよう、期待が高まります。
会社情報
- 会社名
-
株式会社みらい創造インベストメンツ
- 住所
- 東京都港区芝浦三丁目3番6号東京科学大学キャンパス・イノベーションセンターINDEST 301
- 電話番号
-
03-6311-6958