ヤクルトレディが推進する地域がん検診活動と無料講座の開催

日本ではがんが最も一般的な死因となっています。そしてその割合は年々高まっており、平成28年から30年までの統計では、約27.92%もの人ががんで亡くなっていることが報告されています。特に、足立区におけるがん死亡率は、全国的及び東京都内の平均を上回っており、これは私たちにとって重要な社会課題です。

足立区は都内でもがんで亡くなる人が多いエリアであり、その差は実際に約1万8000人にも及ぶ可能性があります。つまり、これらの命は何らかの手段で守ることができたかもしれないのです。そして、がんは早期に発見されれば、90%以上が治癒可能な病気です。ところが、現在の日本ではがん検診に対する関心が低く、定期的な検診を受ける人は少ないのが現実です。

更に昨年、新型コロナウイルスの影響で健康診断の受診数が約45%も減少したことも大きな問題です。このような中で、ヤクルトレディたちは地域のがん検診受診を促す活動に取り組んでいます。特に、すでに当社のスタッフの検診受診率を高めるための施策が進まず、全社員の検診費用を一部負担することで、100%の受診を目指しています。

また、地域住民に向けてがん検診の重要性を広めるために、ヤクルトレディは無料でがん検診に関する情報を提供する冊子を配布しています。具体的には、2020年4月から2021年7月までの間に、のべ9300冊もの冊子を渡しております。この活動を通じて、少しずつ受診者を増やしています。

今後は、がん検診受診券を持たない方へのサポートをさらに強化し、必要な方には受診券の取り寄せの手伝いも行う予定です。このように、私たちは地域に根差した活動を通じ、住民の皆さまの健康を守ることがミッションであると認識しています。

さらに、がん治療に関しては、ヤクルトレディ自体が創業当初から追求してきた「地域の健康を守る」という理念に基づき、地域住民への健康講座も開催しております。今年8月27日には、がんについての無料講座「おとなのがん講座」が行われ、専門医による講演やがんサバイバーの体験談も紹介されます。

このように、私たちヤクルトは、創業者の代田稔が求めた「人々の健康を守る」使命を受け継ぎ、不断の努力を続けています。私たちが築いてきた知識と経験を活かし、地域のみなさんの健康を支えるために、これからも取り組みを強化していきます。がん予防や早期発見の重要性をつねに伝えていくことが、私たちの最高のサービスだと信じています。