アイテック阪急阪神が運行車両管理システム特許を取得

アイテック阪急阪神、特許取得の運行車両管理システム

アイテック阪急阪神株式会社（本社：大阪市福島区、代表取締役社長：水本好信）は、2025年5月16日に運行車両管理システムに関する特許、特許第7682976号を取得したことを発表しました。このシステムは、列車モニタリングサービス「トレもに(R)」に活用されており、阪急電鉄、阪神電気鉄道、近畿日本鉄道といった鉄道会社へ導入されています。

特許取得の背景

近年、鉄道業界では列車内のセキュリティ向上が急務となっています。アイテックはその解決策の一環として、車載防犯カメラの開発と導入にも取り組んでいます。各鉄道会社からは、列車内での非常事態発生時に運転指令員や係員が迅速に対応できるように、遠隔地から映像や音声を確認したいとの要望が寄せられていました。このニーズに応えるかたちで開発されたのが、本システムです。

本システムの特徴

列車番号による映像確認

運転指令業務において、列車番号と日々割り当てられる車両番号をリンクさせることで、管理端末から該当列車を選択するだけで、その車両内の防犯カメラ映像を素早く表示・確認できる仕組みが採用されています。

車内非常通報ボタンとの連携機能

車両内の非常通報ボタンが操作されると、同時に運転指令室に通知が届き、当該車両の映像も直ちに表示されます。これにより緊急事態を瞬時に把握し、運転指令員や乗務員が迅速に対応できるよう支援します。

相互直通運転にも対応

相互直通運転が行われる区間においては、複数の鉄道会社が「トレもに(R)」を使用している場合、自社の車両が走行している際でも、他社の車両の防犯カメラ映像や非常通報の通知を取り扱うことができ、安全運行をサポートしています。

今後の展望

アイテック阪急阪神は、顧客のニーズを正確に把握し、さらなる技術開発を通じて、最適なソリューションを提供できるよう努めていく所存です。これにより、日本の鉄道安全を向上させ、利用者にとって安心・安全な移動手段を確保していくことを目指しています。

詳細情報は、公式サイトの「トレもに(R)」ページをご参照ください。公式ページ