しょうゆの利用状況、地域差や使い分けの実態
最近、マイボイスコム株式会社が実施した『しょうゆに関するインターネット調査』の結果が発表されました。これは2025年5月1日から7日までの期間にわたり、11,812名の回答を基に行われたものです。この調査で明らかになった点は、しょうゆ使用の実態や地域による傾向がさまざまに確認されたことです。
自宅利用の頻度と地域の違い
調査によれば、自宅で毎日しょうゆを使用する人は33.5%に達し、過去の調査と比較して少し減少しています。ただし、特に年代が高い層の中では、この割合が高いという特徴があります。例えば、70代の男性では50%近く、女性も60%弱が毎日使用していることがわかります。また、地域別では東北地方が約45%と高い利用頻度を示しています。このことから、東北地域の方々が、しょうゆを料理に多用している傾向があることが窺えます。
しょうゆの種類とその使い分け
次に、利用されているしょうゆのタイプに目を向けると、最も多く使われているのは「濃口しょうゆ」で57.6%を占めており、次いで「減塩しょうゆ」と「淡口しょうゆ」がそれぞれ2割強という結果です。地域ごとの趣向も見逃せません。西日本では「淡口しょうゆ」や「さしみ醤油」の比率が高く、一方で九州では「甘口しょうゆ」が目立ちます。北海道では「減塩しょうゆ」が多く使われる傾向にあるなど、地域ごとのダイナミズムが感じられます。
さらに、しょうゆを用途や料理に応じて使い分ける人は36.8%にのぼり、特に70代の女性においてはその割合が50%を超えます。西日本ではこの傾向が顕著に見られますが、東日本では「同じ種類のしょうゆを使うことが多い」という結果が浮かび上がっています。
メーカーの信頼性
しょうゆに関する調査では、利用者が家庭で使用しているメーカーについても尋ねられました。最も支持を得ているのは「キッコーマン」で63.5%、次いで「ヤマサ醤油」が23.5%、そして「ヒガシマル醤油」が11.9%となっています。地域によって支持されるメーカーにも差があり、例えば、北海道や東北では「ヤマサ醤油」が人気ですが、中部地方では「イチビキ」が多く使われています。九州では「フンドーキン醤油」が他の地域よりも多く利用される傾向があります。
容器と購入時重視のポイント
しょうゆの形状や容器についても興味深い結果が出ています。特に「プッシュタイプ」のしょうゆ容器が43%と過去の調査よりも増加傾向にあり、利便性が評価されていることが示唆されています。また、購入時の重視点は「味」が56.8%、次いで「価格」が48.3%となっています。女性では「しょうゆの種類」や「容量、サイズ」を重視する割合が高く、特に高年代層の女性には顕著な傾向が見られます。
まとめ
この調査を通じて、しょうゆの使用状況や地域による偏り、さらには家庭での利用方法の意識がありありと浮かび上がりました。特に西日本はしょうゆの使い分けが盛んな地域であることから、家庭料理へのこだわりの深さも知ることができました。醤油の風味や種類の選び方についての意見も多く寄せられ、自宅でのしょうゆに対する思いを感じることができました。これらの結果は、今後の食文化の理解や、商品開発において有益な情報となることでしょう。