男性の子ども希望意識が女性を上回る！妊活と夫婦関係の調査結果

2024年、出生数が70万人を下回る見込みとされる中、少子化問題はますます深刻化しています。このような背景の中、アンファー株式会社が男女2,188人を対象に実施した「将来の子ども希望」に関する調査が注目されています。調査結果から、特に男性の子どもに対する希望意識が高いことが浮き彫りになりました。

調査の概要

本調査は全国47都道府県を対象に行われ、既婚者を中心に「子どもに対する希望意識」と「妊活における実態」を明らかにすることを目的としています。特に、夫婦間の価値観や、希望意識にズレがある点に焦点が当てられました。

調査サマリ

1. 男性の子どもを望む意識が全年代で女性を上回り、30代でその差が顕著。
2. 子どもを希望する夫婦は、夫婦関係の満足度が高い傾向に。
3. 夫婦関係の満足度が妊活にも影響し、「夫婦間の話し合い」が最重要とされる。

TOPICS① 男性の意識が高い！

調査結果によると、将来子どもを希望すると答えた男性は女性を上回り、特に30代ではその差が10ポイント以上に及びました。「いつか欲しい」と考える男性は22.2%に対し、女性は12.5%であり、実に約10ポイントもの開きがあります。逆に「欲しいと思っていない」と回答したのは、全年代で女性が男性を上回りました。特に20代では男性が16.9%、女性が31.0%で、30代では男性が39.9%、女性が58.6%に上ります。

このことから、男性は子どもに関するライフプランを柔軟に考える傾向があり、夫婦間で見解が異なることが伺えます。30代女性からは、仕事やキャリアとの両立といった現実的な課題が影響を与えている可能性が考えられます。

TOPICS② 夫婦関係と子ども希望の関係

「将来子どもを希望する」と答えた夫婦の夫婦満足度は88.2%に対し、「欲しいと思っているが難しい」との回答は63.8%と、大きな違いがあります。夫婦関係の満足度と子どもに対する希望は関連性があることが示唆されました。特に、難しいと感じる割合では、女性の満足度が低く、夫婦間での気持ちのズレが影響していることも否定できません。

TOPICS③ 妊活におけるコミュニケーションの重要性

妊活における最も重要な取り組みは「夫婦で話し合う」という結果が得られました。59.3%がこの意見を持ち、次いでストレス解消や情報収集が続きました。重要なのは、夫婦間の精神的な安定とコミュニケーションが妊活に及ぼす影響です。また、夫婦関係の満足度が低い層では、話し合いが行われていないことが多く、その結果妊活への積極性が低下しています。