会計バンクの新たな挑戦 - スポットワーカー向け確定申告アプリの発表
2024年11月14日、東京都千代田区の「THE FINTECH CENTER of TOKYO, FINOLAB」にて、会計バンク株式会社が「確定申告 for スキマバイト Powerd by FinFin」のローンチに関する事業戦略発表会を行いました。本イベントは、近年急成長を遂げているスポットワーク市場における、スポットワーカーの確定申告の不安を解消するための取り組みが中心に扱われました。
スポットワーカーの確定申告の課題
近年、スキマ時間を活用した働き方がますます一般的になる中、スポットワーカーの中には、確定申告について認識が薄かったり、その手続きに対して不安を抱えている人が多く存在することが明らかになっています。会計バンクが実施したアンケートによると、回答者の85%が、確定申告について意識したことがなく、また、難しそうだと感じているとの結果が示されました。
アプリ「確定申告 for スキマバイト」の機能
会計バンクは、これらの課題に応える形で、「確定申告 for スキマバイト」という専用アプリを開発しました。このアプリには、次の3つの主要な機能があります:
1.
年収の壁チェック - スポットワーカーが自分の年収が申告対象となるかを簡単に確認できる機能。
2.
源泉徴収票の取り込み - スマホのカメラから写真を撮るだけで、源泉徴収票をアプリ内に取り込むことが可能。
3.
かんたん確定申告 - 質問に答えるだけで確定申告が完了できる手軽さ。
このアプリは基本使用料が無料で、電子申告を行う際にはわずか650円の利用料がかかります。これにより、ユーザーは手軽に申告手続きを行うことができるようになります。
大手サービスとの業務提携
さらに会計バンクは、スポットワーク分野の大手企業である株式会社タイミーと業務提携し、アプリの認知度向上を図ります。この提携によって、スポットワーカーが確定申告に関する不安を解消し、より安心して多様な働き方ができる社会を目指します。タイミーは、2024年度の確定申告推奨アプリとしてこのサービスを紹介する予定です。
トークセッションの内容
発表会では、会計バンクの小林氏、タイミーの執行役員である石橋氏と税理士の渡邊氏の3名によるトークセッションも行われました。石橋氏は、「役立つ機能が実装され、スマホで簡単に申告ができる画期的なサービスである」とコメントしました。一方、渡邊氏は、これまでの複雑な申告作業と比べて、このアプリはそのシンプルさが際立っていると評価しました。
今後の展望
会計バンクの小林氏は、「このアプリを通じて、確定申告に対する心理的ハードルを下げ、多くのスポットワーカーが正しく評価される社会を都築していきたい」と語りました。イベントの最後には、参加者からの質疑応答があり、会場は活気に満ちた雰囲気に包まれました。
本アプリの登場は、今後のスキマバイト市場の発展に大いに寄与することでしょう。新しい働き方を支える基盤として、この取り組みがどれほどの影響をもたらすのか、今後の展開が非常に楽しみです。