障がいのある方と伝統窯元が共創する新たな陶器ブランド「無為」

陶器ブランド「無為」が誕生します！

福岡県直方市に位置する株式会社悠友は、障がいのある方を支援する取り組みを続けてきました。今回、特に注目すべきは、同社が新たに立ち上げる陶器ブランド「無為」です。このブランドは、障がい者がデザインしたオリジナル陶器鉢を通じて、彼らのやりがいや生きがいを具現化することを目指しています。

「無為」の理念

「無為」とは、自然体であること、ありのままの自分を大切にするという意味を持っています。これは、障がいの有無にかかわらず、すべての人々がそれぞれの責任で自分の人生を生きることを支持する理念から名づけられました。障がい者が陶器をデザインすることで、彼ら自身の想いを形にし、自立した生活を支援しようという意図があります。

企業の背景

悠友は、障がい者の就労支援や生活介護、グループホームの運営を行っています。特に「悠友ワーク」では、主に身体に障がいがある方々が働いており、限られた条件の中で工賃の向上を目指す取り組みを続けています。現在、同社では、月額工賃を5,555円としながらも、クリエイティブなプロジェクトだからこそ生まれるやりがいを提供するために、陶器事業の展開を決定しました。

陶器鉢の制作

有名作家や窯元とのコラボレーションにより、陶器鉢のデザインが進められています。特に、上野焼宗家の十二代渡仁氏の協力を得て、悠友ワークのデザイナーである松塚遥生氏と上田淳志氏が共同でデザインした独自の鉢が制作されています。また、オリジナルデザインに加え、NFTを用いたリターンも提供しており、ファンクラブのような温かいコミュニティを構築することを視野に入れています。

クラウドファンディングへの挑戦

ブランドの立ち上げにあたり、クラウドファンディングを実施することになりました。このプロジェクトは、単なる短期的な収益を目指すのではなく、持続可能なコミュニティを形成し、障がい者のクリエイティブな挑戦を応援することを目的としています。クラウドファンディングは「キャンプファイヤー」をプラットフォームに実施し、多くの方々に知ってもらうことが期待されています。