「行方不明展」「イシナガキクエを探しています」を手掛けたテレビ東京の大森時生プロデューサーと、「カウンセラー」でSKIPシティ国際Dシネマ映画祭 SKIPシティアワードを受賞した酒井善三監督がタッグを組み、11月15日より劇場公開される「フィクショナル」。
この度、映画の本予告映像と場面写真が解禁され、公開への期待が高まっている。さらに、各界を代表する著名人から「フィクショナル」へのコメントも寄せられており、話題となっている。
歌手の大森靖子は、「身に覚えのある寒気。
真実をいつだって自分の内側にしかない。
だから本当は、世界でどんなことが起こっても、傷つく必要も傷つける必要もない。
いくつもの陰謀論と嘘でがんじがらめにされて、いつのまにか心まで侵食されませんように。
本当に"創る"ことができるのは、その心だけなのだから。」と、作品に対する深い洞察と共感を表明している。
漫画家の魚豊(「チ。-地球の運動について-」「ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ」)は、「圧倒的緊張感!
"信じる"と"疑う"の間にある"緩衝地帯"こそが、ポストトゥルースにおいて最重要領域だ。
真実を堅持する為に必要なのは、言い放ったパブリックな表明では無く、
寧ろ、言わなかったプライベートな印象を保留させ続ける事なのかもしれない。
焚き火をただ、何と無く見つめる。
その慕情こそが、テクノロジーに翻弄される彼らの、そして私達の、現代への反逆の根拠となり得る。
ザワメキたい方は是非………!!」と、現代社会における「真実」と「虚構」の関係、そしてテクノロジーとの複雑な関係性について考察している。
ホラー作家の梨は、「痺れました。
遍くフィクションを横断する、ささやかで壮大なナラティブ。
"虚構"について誰よりも思索を深めてきた制作陣だからこそ至った、
ひとつの答えなのだと受け取りました。
フィクションという怪物を描ききるためには、きっとこうしなければならなかったのでしょう。
唖然としました。」と、作品が「フィクション」という概念そのものに迫る深淵さをたたえていることを示唆している。
「フィクショナル」は、映像制作業者・神保が、大学時代の先輩・及川からの依頼で怪しいディープフェイク映像制作の下請けを引き受けたことから、リアルとフェイクの境界線が曖昧になっていく様を描いた作品。
主人公・神保を演じるのは、映画「若武者」で坂東龍汰、髙橋里恩とともにトリプル主演を務め話題になった清水尚弥。大学時代の先輩の及川は若手注目俳優の木村文が演じる。
「フィクショナル」は、シモキタ - エキマエ - シネマ『K2』/新文芸坐他にて11月15日より公開される。
また、併せてリバイバル上映される「カウンセラー」も注目。
「カウンセラー」は、妊娠6カ月で産休前最後の出勤日を迎えた心理カウンセラーの倉田真美の前に、予約のなかった吉高アケミという女性が訪れ、「妖怪が見える」と語り始めることから始まる。
真美はアケミの不思議な話に引き込まれていくが、同時に不安の渦に飲み込まれていく。
「カウンセラー」は、シモキタ - エキマエ - シネマ『K2』/新文芸坐他にて11月15日よりリバイバル上映される。