シニア世代に見る終活に対する不安と準備状況
近年、終活に関する意識が高まっているシニア世代。特に50〜70代の層では、終活に関連する心配が多く存在していることが、最近の調査結果から明らかになりました。2025年11月に実施された趣味人倶楽部が行った調査によると、最も大きな不安として挙げられたのは「家族に負担や迷惑をかけないか」という点です。これは34%近くのシニアが心配していることが示されています。
不安の根源は「家族」
調査によれば、シニア世代の約33.9%が「家族への負担」を最大の心配事に選んでいます。この数字は、老後の資金や健康状態に対する不安よりも高く、家族への気遣いが強く表れています。これは、人生の最終段階で多くの人が持つ「最後まで家族に迷惑をかけたくない」という気持ちが強く働いていると考えられます。
年代別の心配事の違い
年代別に見ると、50代は特に「老後の資金」に対する不安を強く感じており、これに対して70代ではその割合が大きく低下しています。具体的には、50代の27.6%が「老後の資金」を心配しているのに対し、70代では10%未満。しかし、家族への負担は一貫して上位にランクインしているため、世代を超えた共通の心配であることが示されています。
準備状況は依然として不十分
一方、準備状況に目を向けると、全体の約70%が「まだ何もしていない」と回答しています。このことは、心配が強いにもかかわらず、行動に移せないという現実を如実に示しています。さらに、「近親者との相談」や「エンディングノートの作成」など、具体的な準備を始めているのはそれぞれ10%程度にとどまっているのが実情です。
年齢の影響で準備行動が増加
年齢が上がるにつれ、比較的行動を起こす人が増えることも注目すべき点です。調査では、50代で「まだ何もしていない」と回答したのは77%に対し、70代ではその割合が61%に減少しました。また、「エンディングノートを作成している」割合は70代で14.2%、遺言書作成は7.6%と、具体的な行動に移る傾向が見られます。ただし、70代でも依然として60%以上は未着手であるため、さらなる情報提供やサポートが求められています。
まとめ
シニア世代の終活に関する調査結果からは、「家族への負担」を心配する声が多く、心配しつつも行動に移せていない実態が浮き彫りになりました。このギャップを解消し、早めに準備を進めるための情報やサポートが重要です。特に50代はお金への不安が強く出ていますが、準備を始める割合は他の年代に比べ低いため、適切な支援が求められます。
この調査を通じて、シニア世代の終活がより良いものになることを願っています。