渋谷で土に還る服
2023-06-06 16:42:57
渋谷で展開する100%土に還る服とアートの融合
渋谷で始まる新たな土に還るファッションの試み
2023年4月22日、日本のファッション界に新たな風を吹き込むプロジェクトが渋谷の宮下公園でスタートしました。その名も「Syncs.Earth(シンクス アース)」は、土に還る服を提供するブランドであり、アーティストMIKIKO KAMADAとのコラボレーションによるフラワーコンポストアートが展開されています。これにより、服や廃棄される花がどのように分解され、自然に帰っていくのかを可視化します。
このプロジェクトは、渋谷区が推進する官民連携の「Innovation for New Normal from Shibuya」の一環として、3ヶ月間にわたり行われます。Syncs.Design株式会社が運営するこのブランドは、製作した服を最終的に土に還し、新しい作物を育成するという循環をデザインする農的循環型ブランドとして注目を集めています。
コンポストアートとその意義
MIKIKO KAMADAは、フラワーコンポストアートを通じて、微生物との共作を意識しています。彼女は、「展示は一種の生命体であり、取り扱いが難しい自然の一部」と述べています。参加者は、会場に訪れて花を手にし、フラワーコンポストに入れることで、都市生活の中での自然との繋がりを強化されると同時に、自身もその循環の一部となることを体験します。
「普段捨てがちな花を分解のサイクルに入れることで、自分自身をプロジェクトに結びつける意識を芽生えさせたい」とKAMADAは語ります。このフラワーコンポストの魅力は、参加者自身がプロジェクトの一部になれる点にあります。
参加型展示の魅力
今回の展示では、廃棄予定の切り花や着古した「Syncs.Earth」の服がフラワーコンポストに投入され、その分解過程を観察します。一般参加者もこのフラワーコンポストを通じて、分解を促進するための新しい花を追加する機会が設けられています。たくさんの人々の手によって花が投入されることで、微生物の活動が豊かなものとなることが期待されます。
実際の分解の様子は、6月11日に確認され、その際には新たな花を追加するイベントが行われます。この機会に訪れた人々は、ただの観客ではなく、創作のプロセスの一部となるのです。
MIKIKO KAMADAとのコラボレーション
MIKIKO KAMADAのアートは、そのテーマが「人工物の埋葬」という哲学から生まれています。彼女は、地球上に存在するすべてのものが分解され、次の生命へと循環していくという概念に基づいて、アートを通じてそのメッセージを伝えています。「Syncs.Earth」の製品は、最終的に自然の一部として還元されるように設計されており、そのアプローチはKAMADAの思想とも合致しています。
このように、ファッションとアートの境界が曖昧になっている今、Syncs.Earthのプロジェクトは、環境への新たな配慮を示し、参加者がその意義を深く理解する場となるでしょう。
最新情報のキャッチ
プロジェクトは2023年7月20日まで続くため、興味のある方はぜひ渋谷の宮下公園へ足を運び、未来のファッションの在り方について考える貴重な機会を体験してみてください。
会社情報
- 会社名
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Syncs.Design株式会社
- 住所
- 東京都港区
- 電話番号
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